ピティナ調査・研究

第038回 遠のく婚約

ショパン物語
1.テレサ夫人からの手紙 テレサ夫人からショパンに宛てた手紙に「私との約束は口先だけのもので、実はウソを点いているのでは、とあなた(ショパン)の手紙を読んで思いました。約束した事柄について、あなたは触れようとしないではありませんか」(1836年10月2日)という内容のものが残っているという。 実際、ショパンは早寝の約束を守らず、一晩に2つ3つの夜会を掛け持ちすることも多かった。また、おしゃれなショパンは、やぼったい格好も嫌っていたので、毛糸の靴下を履くなどの厚着の約束も守っていなかったようである。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ