ピティナ調査・研究

第004回 ウィーンへ

ショパン物語
初めてのウィーン訪問 ショパンは友達4人(ティトゥスはこの時は一緒ではない)と初めてウイーンを旅行した時、楽譜出版商のハスリンガーを訪ねた。前々から楽譜を送ったりしていたのだ。 そのハスリンガーと劇場支配人に勧められて演奏会を開くことになり、それがウイーンでのデビュー演奏会となった。 ベートーベンの弟子でピアノの教則本で有名なチェルニーからも、ショパンは大変誉められたという。
ショパンから見たチェルニー ショパンは音楽家チェルニーへの感想を、家族へ宛てた手紙でこう書いていた。「人間チェルニーの方が、彼のどの作品よりも感情豊かで心を動かします」と。 つまり、チェルニーは人間としては素晴らしい方だが、作品の方はあんまり・・・いまいち心を動かされない、ということですね。なかなか手厳しいです・・・
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ