はじめに

はじめに
皆さまこんにちは!今回より「ジャンルを超えて学ぶ!ピアノ教材にみる世界のリズム&スタイル」の連載をさせていただきます、佐土原知子です。どうぞよろしくお願いいたします。
世界には、様々なスタイルの音楽とリズムがあふれています。そして、私たちが日頃弾いたり指導したりしているピアノ教材にも、その世界中のリズムが取り入れられていますよね。ただ、従来のクラシック教材に登場するリズムは、ヨーロッパの特定の地域に偏りがちなため(守備範囲が狭く)、リズム全般的には「どうも苦手意識がある」という声をよく耳にします。
この連載では、ピアノ演奏や指導にだからこそ必要な、「その曲のリズム(ジャンルやスタイル)を見分けて、それらしく弾ける力」をつけるために、世界各地ゆかりのリズム&スタイルを、歴史的、地理的な背景を踏まえながら、発生の国・地域 リズムの特徴 代表曲 参考音源・動画 ピアノ教材 演奏と指導のポイントなどを紹介してまいります。
紹介順としては、まずは「世界のリズム&スタイル」に多大な影響を与えた、アフリカから派生したリズム(多くの方が、どう教えればよいか迷いがち?)を、“ジャズ系” “ロック&ポップス系” “ラテン系” の3つのジャンルに分けて取り上げていきます。現代のピアノ教材にも数多く登場するリズムなので、食わず嫌いにならずに、身近に感じてもらえれば大変嬉しく思います。そしてこの連載が、皆さま方の今後のピアノ演奏や指導に役立ちましたら、この上ない喜びです。
今後取り上げる予定のリズム&スタイル、ジャンル例 (※順不同、変更が入る場合もあります)
| ジャズ系 | ブルース、ラグタイム、ゴスペル、スウィング・ジャズ、リズム&ブルース、モダン・ジャズ、モード・ジャズ 他 |
|---|---|
| ロック&ポップス系 | ロックン・ロール、ロック(8ビート)、カントリー、ハード・ロック、フュージョン(16ビート)、J-POP 他 |
| ラテン系 | ハバネラ、タンゴ、マンボ、ボレロ、サンバ、ボサノバ 他 |
- バラード系、クラシカルなリズム、民族的なリズムなども順次ご紹介予定です。どうぞお楽しみに!

佐土原 知子
さどはらともこ◎国立音楽大学卒業。『ミュージックスタジオ・アラモード』主宰。『ピティナTOKYOポピュラーステーション』代表。『クリスタルPianoコンクール』代表。著書及び音楽情報誌の執筆多数。著作物及び『ポピュラー活用塾』(現在オンラインにて開講中)、eラーニング『よくわかる!ピアノレッスン教材のリズム攻略法』、ステップ課題曲、ピアノ曲事典などを通して、ポピュラージャンルの推進・指導者育成にも長年尽力。ムジカノーヴァ2022年9月号付録『100選!ピアノ演奏に役立つ 世界のリズムマップ』を考案・監修。ピティナ評議員。日本音楽著作権協会会員。
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