ピティナ調査・研究

このコーナーについて

ピアノ曲 MADE IN JAPAN

「日本の作曲家」と聞いて、何人名前が浮かびますか?反対に「外国の作曲家」と聞くと、いかがですか?私たちがピアノで演奏する曲のほとんどは、バッハモーツァルトショパンドビュッシーといった外国人の作品でしょう。武満徹三善晃など日本人の作品は1曲も弾いたことがない、というのも珍しくはありません。

日本に西洋音楽が輸入されて約130年。日本人は、驚く速さでそれを習得してきました。特にピアノは、子どもの習い事トップ3に必ず入るほど普及しています。またその演奏レベルも高く、世界的なコンクールにて毎年多くの日本人が上位入賞を果たしています。同様に作曲も、多くの作曲家により多くの作品が生み出されてきたとともに、その独特な音楽的魅力が近年では世界的にも認められるようになりました。

グローバル化時代、世界中の情報が瞬時に伝わるようになり、私たちが自分自身を世界の中の日本人として意識する機会も増えました。そのような中、日本人でありながら西洋音楽を志す自分は、一体何を表現できるのか。特に作曲家の間で共有されてきたこのような問題意識は、ピアノを学び演奏する私たちにとっても、切実なものになってきたように思われます。

このコーナーでは、日本人作曲家のピアノ作品を、音源やインタビューを交えながら紹介していきます。日本初のピアノ曲とは?あの映画の作曲家のピアノ作品とは?発表会にも使える子ども向けの曲は?新しいレパートリーの参考にご活用いただければ幸いです!

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