第2回 ピティナ川口ステーション×青島 広志先生



| 設立年 | 2006年 |
|---|---|
| ピティナ・ピアノステップの開催エリア | 埼玉県川口市 |
| 代表 | 熊谷麻里 |
| 主な活動実績 | ![]() 2012年8月、川口ステーション内アンサンブルチーム「かわぐち~ず」結成。誰にでも参加できるアンサンブルを目指して、同年のステップでデビュー。 |
| 活動内容に関しての問い合わせ | 「熊谷麻里ピアノ教室」のホームページからメール ミリオン楽器南浦和店へ電話 TEL 048-958-6045(担当:小林) |
作曲家としてはもちろん、テレビ、ラジオ、コンサートなどで幅広くご活躍の青島広志先生に、これからのピアノ教師に求められることをうかがいたいです。

演奏技術の上達は20歳で止まると一般に言われています。それが本当なら、ピアノ指導者の方の演奏が、今以上に上達することはあり得ないことになります(万一、上達したなら、それまでがよほど下手だったわけです)。すると、この先どうしたら良いかを考えるに、まず知識量を増やすことでしょう。
ある曲に対して、その構造、和声分析、旋律の各音が持つ意味(非和声音について)などを調べ、自分の楽譜に記しておきます。解説を読むとしても何冊かの本に目を通し、さまざまな意見があることを知るとともに、自分自身の考えを決めましょう。講習会や個人教授を受ける手もありますね。
次に、その曲の成立した理由、作曲の動機を調べましょう。最近はインターネットですぐに情報が得られるようになりましたが、信用のおけない記述も多々見られますので注意して。また音楽史は、最近の研究によって塗り変えられることもあるので、音楽雑誌にも必ず目を通すことにしましょう。作曲家その人や、歴史的背景にも視野を広げましょう。そのためには、たくさんの専門書が出ています。
楽譜や楽書も、今は使わないと思っても出版されるたびに買い求めましょう。「先生の家に行くとどんな楽譜でもある」と言われたいものです。そして、自分の知恵袋と言うべき人材を作っておくこと。一般にはその存在をブレーンと呼び、筆者にもそうした人がいますよ。
また技術面では、1曲を通して弾けなくとも、"ある部分"だけは、生徒に弾いて聴かせられるようにしておいてください。特に音色は、その人なりの特徴が出てくるのは年齢を重ねてからなのですから。そして、例えば音大など専門課程に進みたい生徒を別の先生に紹介するときに備えて、その先生にコンタクトを取っておくことも大切です。
家庭や学校で挨拶や鉛筆の持ち方などのしつけをしなくなった今、ピアノの先生がそれをしなければなりません。特に、約束を守ること(遅刻をしない、休んでも謝礼は払う)は厳格に。これは、後に続く先生方のためでもあるのです。

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(ムジカノーヴァ 2012年12月号より転載)


