ピティナ調査・研究

第2章-1 シテ・ベルジェール4番地

パリ発~ショパンを廻る音楽散歩2019
第2章-1
シテ・ベルジェール4番地
シテ・ベルジェール4番地
シテ・ベルジェール4番地
4, cité Bergère
75009 Paris
M⑧⑨ Grands Boulevards
1832年2月-1833年6月まで

パリでショパンは、出版社との契約金や演奏、レッスンの謝礼で生計を立て始めます。ポワソニエール大通りのアパートの 5 階までの階段がレッスンを受けに来る上流階級のご婦人方には不都合なことから、ポワソニエール大通りから歩いて10 分足らずの、アパートの2階に引っ越しました。

Hotel Victoria
2, bis Cité Bergère
75009 PARIS
TEL:+33 (0)1 47 70 20 01
FAX:+33 (0)1 48 01 08 43
resa.victoria@guichard.fr
M⑧⑨ Grands Boulevards

シテ・ベルジェールは、通り抜け可能な大きな中庭。ショパンが住んでいた4番地は、現在、ヴィクトリアという二つ星ホテルになっています。向かいの3番地には、ショパンと同時期にユダヤ人差別を逃れてパリへやってきたドイツの詩人、Heinrich Heineが1836年から1838年にかけて居住していた。

Christian Johann Heinrich Heine (1797 – 1856)
Hotel Victoria

ドイツの詩人、作家、ジャーナリスト。
デュッセルドルフのユダヤ人家庭に生まれ、当初は商人、次いで法律家を目指したが、ボン大学でA・W・シュレーゲル、ベルリン大学でヘーゲルの教えを受け作家として出発。
抒情詩『歌の本』を初め、多くの旅行体験をもとにした紀行や文学評論、政治批評を執筆する。1831年からはパリに移住して多数の芸術家と交流を持ち、若き日のマルクスとも親交を結んだ。
ハイネはショパの才能を深く理解し、友人宛ての手紙の中で、ショパン宅で開かれていた音楽サロンの様子を回想している。
ショパンもハイネの作風を愛し、互いに尊敬していた。

7, rue du Faubourg Montmartre
75009 Paris +33 (0)1 47 70 86 29
年中無休11:30-24:00
restaurant@bouillon-chartier.com
M⑧⑨ Grands Boulevards
午前11時半から22時まで、ノンストップ営業。

創業1896年、フォブール・モンマルトル通り沿い、シテ・ベルジェールの向かいに位置する、19世紀の雰囲気をそのまま残した、昔ながらの大衆食堂。リーズナブルに定番フレンチを楽しめる。フランスの詩人で、20世紀のシュルレアリスム文学に大きな影響を与えた『マルドロールの歌Les Chants de Maldoror』の作家として名高い、ロートレアモン伯爵Le Comte de Lautréamont1846-1870)が謎の死を遂げた場所としても知られている。Alain Delon制作、Jean-Paul Belmondo主演、Borsalino (1970)の撮影現場になったことでも有名。

10, Boulevard Montmartre
46, Passage Jouffroy
75009 Paris
TEL: +33 (0)1 47 70 58 10
FAX: +33 (0)1 42 47 00 70 info@hotelchopin.fr
M⑧⑨ Grands Boulevards
中に入ると、アップライト・ピアノの上にショパンの像が有る。

ショパンの住んでいたシテ・ベルジェールにほど近い、パッサージュ・ジョフロワ内のショパンと名付けられたプチ・ホテル。

10-12, boulevard Montmartre
9, rue de la Grange-Batelière
75009 Paris
M⑧⑨ Grands Boulevards
Accès 7 h-21 h 30

パッサージュ・パノラマの人気にあやかり、1845年に造られたパッサージュ。僅かな装飾部分以外、全て鉄とガラスだけで構成された、斬新なショッピング・モールとしてデビューした。床には暖房が効いていたのも、当時としては画期的。この地の所有者で、出資者のひとりであったFélix de Jouffroy-Gonsans伯爵(1792-1863)の名前をとってパッサージュ・ジュフロワと名づけられた。その後、デパートの出現によってパッサージュの活気は失われ、1912年には、ほぼ消滅の危機にさらされるが、1932年に電気照明が装備、近代化が図られる。1974年、歴史的記念物としての登録を経て、1987年に全面改修。在りし日の面影を彷彿とさせる、現在の姿に。