ピティナ調査・研究

南麻紀先生(2024/02/28開催レポートより)

私のピティナ活用法~新入会員オリエンテーションレポートより
南麻紀先生
大阪芸術大学卒業。丹波ステーション代表
自分の指導を見直すきっかけになったコンペのステージ

入会のきっかけを教えてください。

きっかけをくれたのは、県外から引越しをされて私の教室に来てくれた生徒さんでした。前に住んでいた場所でピティナのコンペを受けていて、こちらでもまたコンペに挑戦したいと話してくれて、生徒さんが参加するなら指導者の私もピティナのことを勉強しようと思い入会しました。

入会後はどのような形でピティナを活用されていましたか?

コンペへの挑戦が、自分の指導を振り返る機会になりました。コンペの会場に見学に行って色々な方の演奏を聴いたり、指導法や言葉がけを学ぶためにセミナーに参加したりしてきました。「自分が習ってきたことだけでは、良い指導ができない」と痛感するとともに、新たな刺激をたくさん得ることができました。

また、コンクールに出場した子の姿を見て他の子も「やってみたい」と影響が広がり、教室に活気が生まれたのも嬉しかったです。生徒と一緒に成長できていると強く感じます。

地域の子どもたちに演奏の場を作りたい

先生はステップも積極的に活用されていますよね。

偶然ステップの存在を知り、最初はよく分からないまま生徒を誘ってみました。参加してみると、アドバイザーの温かく励みになるコメントに感動して!その後は教室全体にステップをお勧めするようになりました。最近は生徒たちが、「このアドバイザーの先生に聴いてほしい!」「コンペと同じ会場で演奏しておきたい」といったモチベーションで地元以外の地区に遠征することもあります。一度参加した生徒はほとんどがリピーターになっていますね。

ステーション代表として、今後やっていきたいことはありますか?

  

地方の小さな町ですので、都市部と比べて情報が行き届きにくい、また学びや演奏の機会が少ない、といった課題があります。ステーションの活動を通じてその課題を解決するのが目標です。

  

昨年は地元出身のピアニストと連携して、学生がフルオーケストラとコンチェルトで共演する演奏会を行いました。今後も、外部の先生によるアドバイスレッスンなど、自分の生徒に限らず地域の子どもたちに向けて多様な体験を提供していきたいです。

集合写真
先生方から寄せられたご質問

ステップの開催日はいつごろ公開されるのでしょうか?

5か月後の開催地区までホームページに記載されています。申込締切日は開催の1か月前ですが、定員に達ししだい受付終了となりますので、参加したい地区があればお早めに申込手続きされることをお勧めします。ピティナ・ピアノステップホームページの「日程・地区」ページからご確認いただけます。(本部事務局)

ステップの参加する級の選び方について教えてほしいです。

私は基本的に「23ステップを一つずつ上の級に進んでいけるように」という考えで参加する級や曲を決めています。進みが早い子は飛び級することもありますね。またコンペの前にはフリーステップでの予行演習を提案するなど、時期や生徒の状況を踏まえてステップを活用しています。

コンペやステップに対する意欲を高める声掛けについて、アドバイスをいただきたいです。

生徒には継続表彰について積極的にお伝えしています。ただ表彰してもらえるだけでなく、証明書の発行もしていただけるので、受験等の際に学校へ提出することも可能です。そうした将来的なことを伝えてみると、「やってみようかな」と思ってもらえることが多いです。

コンペティションに参加する際、本選の曲はいつ頃から練習していますか?

基本的には課題曲が発表になった時から、普段の教材と並行して予選2曲、本選2曲の計4曲を練習しはじめるようにしています。予選直前はその曲に集中する場合もありますが、本選への出場が決まる前から4曲全てにあたるようにしています。

コンペティションの課題曲、参考にする音源などはありますか?

YouTubeの聴き比べ動画eラーニングの解説を参考にしています。生徒たちも自分自身で積極的にYouTubeを視聴しています。

課題曲の選び方や組み合わせ方で意識していることはありますか?

なるべく時代や曲想の違うものを組み合わせるように意識していますが、「絶対にこの子にはこの曲が合う!」といった作品があれば、生徒本人や保護者と相談しつつ直感を優先して選ぶこともあります。

参加しての感想
  • 南先生のご経験談も聞けて、ステップからコンペまで頑張ってみたいな!と思えるお話でした。
  • 南先生はもちろん、他の先生方のお話も大変勉強になりました。
  • ピティナの情報が色々聞けて大変勉強になりました。ありがとうございました。
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