ピティナ調査・研究

近藤美穂子先生(2023/10/19開催レポートより)

私のピティナ活用法~新入会員オリエンテーションレポートより
近藤美穂子先生
聖霊女子短期大学音楽科卒業。ピティナ秋田ふきのとうステーション代表。
指導者同士が学び合える環境づくり

入会のきっかけを教えてください。

短大を卒業した年に、師事していた先生が秋田支部を立ち上げるということでお誘いいただいたのがきっかけです。

卒業するとどうしても学ぶ機会は減ってしまうので、インプットできる場所に所属しておきたいという思いもあり、このタイミングでお話があったのもご縁だと思い入会しました。

その後どのようにピティナと関わっていきましたか。

講師1年目から生徒さんをコンペに出場させるとともに、運営にも携わりました。秋田でステップを開催するようになってからはそちらも同様に参加・運営の両面で関わりました。

また、4年前に秋田ふきのとうステーションを立ち上げました。コロナ禍と重なってしまったため、まずはステップを無事に開催することに注力し、最近になってようやく勉強会や講座も実施できるようになりました。

大変な時期に、それでもステーションを作りたいと思った動機は何だったのでしょうか?

秋田は地方ということもあって、先生方で一緒に何かをしたり、指導法を学んだりするという機会は限られていました。ステーションを創ることで、若い先生が主体性をもって協働し、互いに学び合える場ができたらという思いがありました。

ステージを通して生徒と共に学ぶ

ピティナに入会して良かった点、特に活用しているサービスを教えてください。

生徒さんをステップやコンペに出場させることが一番勉強になっていますし、指導の軸になっていると思います。コンペに関しては、どの学年でどの難易度の曲を弾けているとよいか、コンペ課題曲が指導計画の一つの目安になっています。eラーニングで課題曲についてのコンテンツを視聴するのも勉強になります。ステップは生徒さんそれぞれのバッググラウンドを考えながら活用していますね。

それからピアノ曲事典も、生徒さんの指導の際はもちろん、自分で演奏をする際の資料としてよく閲覧しています。

ステージに立つことは、特にどういった部分が学びになると思いますか?

アドバイザーの先生からのメッセージがとにかく参考になりますね。自分だけで教えているとどうしても考えが偏ってしまうことがありますが、アドバイスを参考にするとうまくバランスをとることができます。生徒さんにとっても私以外の先生から受ける指摘が、課題の再確認や新しい気付きにつながっていると思います。

「この子は舞台でこんな反応をするんだ」「広い会場で演奏を聴くとこういう印象になるんだ」という発見もありますし、他の教室の生徒さんの演奏を聴くことも新たな視点が得られて有意義です。

集合写真
先生方から寄せられたご質問

支部に関わるにはどのようなアプローチをしたらよいでしょうか?

まずは近くにどんな支部があるか、HPの「支部・ステーション一覧」で確認していただくとよいと思います。気になる支部が見つかったら、ピティナにメールかお電話でご連絡いただくだけでご所属が可能です。途中で支部を変更することも可能ですのでご安心ください。(本部事務局)

支部やステーションの活動に参加すると土日の外出は増えますか?家庭とのバランスを取れるか不安です。

秋田の場合は、ステップやコンペの運営に関しては開催日当日にあたる土日に活動しています。その他、勉強会は皆さんの都合を伺って平日を中心に行っています。不安な場合は見学から始めてみるのもおすすめです。

生徒さんや保護者の方にステップを上手く勧められず悩んでいます。

生徒の成長のためには、年1回の発表会だけだと本番が足りないと私は考えているので、そのことをはっきり伝えています。ステップは練習曲など普段取り組んでいる教材で挑戦することもできるので、選曲を工夫して参加のハードルを下げることも心掛けています。

出張レッスンやスタジオレッスンをする場合どのように生徒さんを募集したらよいでしょうか?

SNSやHPを活用してできるだけ詳しい情報を提供することが大切かと思います。また、カルチャーセンターなどでの指導をきっかけに個人レッスンにつながるケースもあるようです。

ステーションでの勉強会の頻度はどのくらいでしょうか?

あくまで一例ですが、私のところでは月1回のペースで、1回につき2時間程度行っています。

eラーニングは会員になると契約できるということでしょうか?

年間契約は会員限定で登録できる仕組みになっています。会員以外の方はYouTubeのメンバーシップ登録で視聴可能ですが、こちらは1か月単位の更新になります。

ステップで評価が付くことにハードルの高さを感じている生徒さんがいます。どのように声掛けをしたらよいでしょうか?

「この曲のこの部分を弾けるように頑張ろう!」というように、他者からの評価よりも自身の目標達成を重視する伝え方をしています。生徒さんが「評価が絶対」と感じないように気を付けています。

参加しての感想
  • 今まで触れることのなかった新しい情報をたくさんいただきました。いつも1人で仕事をしているので、同じ職種の先生方とお話できて嬉しかったです。
  • 近藤先生のこれまでのご経験談など貴重なお話をたくさん聞けてとても参考になりました。支部やステーションでの活動にも参加したいです。
  • 引っ越した先でどのように生徒さんを募集したら良いかわからずにおりましたが、たくさんのヒントをいただけました。支部へのアプローチの仕方、ウェブのホームページの作り方など、参考にさせていただきたいと思います。
入会はこちら
調査・研究へのご支援