新海未穂先生(2022/9/13開催レポートより)
まずは入会のきっかけを教えてください。
恩師にすすめていただいたことが一番のきっかけです。まだ指導を始めて年数も経っていなかったので、どんな風に教えていけばいいのか手探りの状態でした。そこで、自分の指導法が確立される前に、指導者ライセンスを受けアドバイスをいただきたいと考え、入会しました。
指導力アップのためにどんな取り組みをしましたか?
セミナーについては、コンペティションの課題曲が出たら、課題曲セミナーを必ず受講しています。
eラーニングは、いろいろなコンクールの曲についてさらに知りたいときに使っています。また、今はコロナ禍でなかなかその先生のお宅に伺ってレッスン見学するのは難しいので、いろいろな先生方のレッスン見学をeラーニングを通して見られるのはすごく貴重な機会だと思います。
指導者ライセンスは、演奏にプラスして、指導についても評価していただける貴重な機会。指導方法を模索する中でさまざまなアドバイスをいただけると思います。初めて出会う生徒さんを短時間でどれだけ良くするかに焦点を当てた「指導実技」は特に勉強になりました。現在の指導にも活かされていると思います。
ピティナのステージはどのように活用していますか?
ステップは、次のステージに向けて一人一人の勉強の機会としておすすめしています。いま取り組んでいる曲で参加することはもちろん、人前で弾いてみたい曲で参加するなど、発表会のように使用することができます。それだけでなく、コンクールの予行演習として、など様々な活用方法がありますね。
コンペは、やはり4期を弾くということはすごく勉強になりますし、とても力がつくと思います。いきなりコンペという子も中にはいますが、まずは提携コンクールで1曲を深く掘り下げる経験をすることで、コンペでの4曲も最後まで仕上げる力がつくかと思います。
新入会の先生方にメッセージをお願いします。
私がピアノ指導において大切だと思うことは、「その子が持っている最大限の力を引き出すこと」です。コンクールに取り組むのも、具体的な目標があることで日々の練習を頑張れるから。結果に関わらず、本番までの過程で子どもたちは必ず成長します。
それぞれ年齢や目標、ピアノの取り組み方は違いますが、せっかく出会った生徒さん一人ひとりを大切に、その子の力が最大限伸びるところまでフォローしてあげたいです。それは指導者として共通の願いだと思います。これからも同じピアノ教育の世界で一緒に活動できれば嬉しいです。
HPやInstagram等で募集されている方も多いと思いますが、お集まりの先生方はどのように生徒募集をしていますか?
私の教室ではピティナのサイトからや皆様からの紹介で入っていただく方が多いですね。教室紹介ページには、自分のHPをリンクすることもできます。ピティナを通して入会する方は、教室紹介のページとHPを見て、ステップやコンクールについてよく理解してくれている印象です。
ステップを経てコンクールへと段階を踏んでいくイメージだったのですが、逆に大事なコンクールを控える舞台経験豊富な生徒さんがステップに出演する際はどのようなメリットがありますか?
ステップには「60字コメント」という用紙があります。各自60字以内でコメントを書き、司会の方が演奏前に読んでくださるのですが、そこに「コンクールを控えています」や「厳しいアドバイスをお願いします」等と書くことで、コンクールやその生徒さんの状況に合わせたアドバイスがいただけると思います。
保護者対応についてです。子どものレッスンに対してものすごく熱心な方もいれば、そこまで関心を示してくださらない方もいるのですが、どのように対応されていますか?
まずはレッスンに来ていただくことをおすすめします。何度かレッスンに足を運び、実際に見てみることでご理解いただけることも多いと思います。
熱心な保護者の方には、レッスン中は何かあっても口出しはしないようお願いし、私の方からすべて指導しますと伝えていて、最後に質問時間を設けています。そこで保護者の方にレッスンのまとめと次回までの課題をお伝えしています。コミュニケーションは毎回のレッスンで取るように心がけています。
- 日々試行錯誤しながら教室運営をしていますが、他の先生方も同じような悩みをもっていたことが、たいへん励みになりました。今後とも交流の場として活用させていただきたく思います。
- いつも仲良くしている先生達以外で、日本中の色んな先生方と繋がって、意見を聞けたことは、とてもありがたい経験でした。自分の考えや指導を俯瞰し、見つめ直すことに繋がりますね。
- ピティナのことがよく理解できました。ステップに参加できるようにレッスンに精進していきたいと思います。