ピティナ調査・研究

畠野葵先生(2022/6/21開催レポートより)

私のピティナ活用法~新入会員オリエンテーションレポートより
畠野葵先生
東京音楽大学卒業。当協会正会員。あおいピアノ教室代表。
ステーションやセミナーで、積極的な交流を

まずは入会のきっかけを教えてください。

指導経験がない中、7年前に指導の仕事を始めようと一念発起しました。恩師や友人がピティナの会員だったため、「ピアノの先生=ピティナ会員」というイメージでした。とにかく入会してから考えよう、という気持ちで入りました。

入会してからはどんな活動をされましたか?

入会と同時に、恩師のステーション活動に加わりました。ピティナはとにかく情報にあふれていて、いいなと思ったものには積極的に参加するようにしていました。 指導者ライセンスもその一つです。
その中でもセミナーには、週の半分くらいの時間を費やしました。特に複数回のシリーズ講座だと、繰り返し学ぶうちに理解が深まるので、自分に合っていると思いました。セミナーで学んだことを日々のレッスンでアウトプットしながら、研究を積み重ねていきました。

またセミナーは、講師の先生だけでなく同じ場に学びに来ている他の先生との繋がりを作る機会でもありました。指導法を学ぶだけでなく、同じように悩みを抱えている先生と仲良くなれたことも、大きな収穫です。
今では3つのステーション活動に関わっています。自分がいいな、と思ったコミュニティには、同じ志を持った仲間がいて刺激を受けられますね。

先生はeラーニングも活用してくださっていますね。

はい。子どもたちを寝かせてから、スマホで聞いています。やはり自分が学ぶことで、生徒さんたちに還元していきたい気持ちが高まります。私のゴールデンタイムは夜。素敵な演奏や解説を聴いて、1日の疲れを癒しながら学んでいます。

子どもたちの自信に繋がるようなステージの設定

ステージの活用法についてはいかがですか?

まずはステップが取り組みやすいと思います。ステップの1~2週間前に教室のミニコンサートを開催していて、同じ曲でステップにも参加できるよ、と提案しています。同じ曲なら参加しやすいですし、もしミニコンサートで悔しい思いが残ってしまってもステップで挽回することができます。また、同じ曲を人前で2回弾くことで、子どもたちの自信にも繋がります。短い期間ですが、子どもたちはこの期間でグッと成長します!子どもたちの成長に、いつも無限の可能性を感じますね。

コンペの前のリハーサルとして、ステップを使うこともあります。ただしコンペは4期の曲を同時に準備していかないといけないので、どうしてもハードルが高くなりがちです。そんなときには、1曲で参加できるブルグミュラーコンクールや、バッハコンクールをおすすめします。1曲だったら頑張れる、成果が出る、ピアノって楽しい!という気持ちは、いずれコンペ挑戦へも繋がっていくと思います。

集合写真
先生方から寄せられたご質問

生徒さんが少ないときは、発表会はどのようにされていましたか?

最初は8人程度、小さなサロンのようなホールを借りて開催しました。小さな会場でも人前で弾く経験、他の生徒さんの演奏を聴く機会になります。アットホームな雰囲気も喜ばれました。(畠野先生より)
ステップを発表会の代わりに使っている先生もいらっしゃいます。(本部事務局より)

コンペ独特のピリピリした雰囲気に生徒さんが圧倒され、もう出たくないと言われました。頑張っている生徒さんだったのに、申し訳ない気持ちです。どのように自信を取り戻してあげたらよいでしょうか?

競うこと、結果を出すことが全てではないので、間にステップを挟むなど、自信をつけてあげられるように導いていくのはどうでしょうか。
準本選もできたので、せっかく弾いてきたものを完成させよう!と声をかけて挑戦してもらったこともあります。参加した生徒は、1回の結果にとらわれても仕方ない!と前向きな気持ちになってくれました。

コンクールへの声がけ、対象はどのようにしていますか?

コンクールを特別視していないので、全員に案内しています。一斉にご案内して、興味があるご家庭には、課題曲や心構えなどをお話ししています。
教室を始めたばかりの頃の発表会では、コンクールに挑戦して入賞した子を表彰していたのですが、コンクールだけが特別と思わせることに違和感を覚えたので、今は表彰ではなくプログラムに記載しています。音読みタイム、スケール全調クリアなど、日々のレッスンでの努力と、ステップ・コンペの参加歴両方を載せるようにしています。一人一人目標は違いますが、お互いの努力を知ることで刺激になったり、憧れてくれたりするので、フラットな情報発信を心掛けています。

参加しての感想
  • ステップも、コンクールと同じくハードルが高いと思っていたので、今回の説明会で、生徒さんに勧めやすくなりました。
  • eラーニングを活用しています。ピティナは敷居が高いものに感じていたのですが、すぐに指導に活かせるので、もっと早く入会しておけばよかったです!
  • ピアノ講師というある意味で孤独な活動の中で不安や悩みの連続ですが、同じような志を持つ先生方のお話を伺えたことがとてもありがたく、励みになりました。「とびこんでください!」というメッセージにも背中を押していただいた気分です。先生方の表情やお声がとても明るかったことが心に響きました。
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