ピティナ調査・研究

岩見純子先生(2021/10/27開催レポートより)

私のピティナ活用法~新入会員オリエンテーションレポートより
岩見純子先生
大阪音楽大学ピアノ科卒業。じゅんじゅんピアノ・リトミック教室主宰。安芸高田ステーション代表。
ステップが入会の後押しに

ご入会のきっかけを教えてください。

入会する前からステップに生徒を参加させたことはありましたが、指導者割引を使えるようになればより保護者にも声がけをしやすくなると思い入会しました。

現在はステップにたくさん生徒さんを参加させていますね。どんなところにメリットを感じていますか?

取り組んでいる教本のほとんどが課題曲になっているため、気軽に参加しやすいところが良いですね。他の参加者の演奏から新しい教本や曲を知ることがあり、私自身の引き出しを増やす機会にもなっています。

ステップに生徒さんを参加させるようになってから、お教室に変化があったと伺ったのですが、具体的にどのように変わりましたか?

以前は地域性もあってか、人前で演奏すること自体に馴染みのない生徒が多く、中にはステージでドレスを着ることすら「恥ずかしい」と抵抗がある子もいました。しかしステップ参加を機にそれが解消され、今では生徒さん自ら曲にあったドレスを選ぶなど、ステージに向けて積極的に自分をプロデュースしていくようになりました。生徒たちの意識が変わっていったと同時に私もステージに立つことを決め、先日10回目の継続表彰をいただきました。もちろん私もドレスで頑張っています。

ステーションを通じて広がる学びの輪

ステーション代表もされていますが、どのような活動をしているのでしょうか?

主にステップの運営です。1年に1度のイベントですが、開催に向けてスタッフ一同でグループラインを作り、常にコミュニケーションを取りやすい環境を意識しています。事務的なやり取り以外にも、指導についての悩みを相談したり、教材やセミナーの情報を共有するなど、気軽に仲間の先生方と話せる場として使っています。その他にも、学校の長期休みの期間を利用し、弦楽器の先生をお呼びしてアンサンブル体験を実施しています。1つの教室だけでは難しいことも、他の先生方と一緒なら実現できる。これがステーション活動の強みです。

オンラインツールの活用で指導力アップ

オンラインセミナーやeラーニングも活用していらっしゃいますね。

パソコン操作には疎く、最初はZoomのつなぎ方すらわからない状態から始めましたが、慣れてきたらオンラインセミナーにはたくさんのメリットがあることに気が付きました。セミナー会場までの往復の交通費や時間もかかりませんし、大量の楽譜をバッグに詰めて行く必要もありません。周りに気を遣うこともなく、自宅の机の上やピアノの周りで思う存分楽譜を広げながら受けられるので、とても気が楽です。eラーニングは、特にコンペの時期に活用しています。1つの課題曲に対して何人もの先生方が様々な角度から解説されているので、自分の生徒にあった解釈を見つけるために何通りもの動画を見ています。もちろん会場で受講するセミナーはとても楽しいのですが、コロナ禍では移動にも制限があるため、今は主に自宅での勉強をメインにしています。

集合写真
先生方から寄せられたご質問

生徒が成長したらステップに参加したいと思っています。雰囲気を教えてください。(市川 かおり先生/東京都)

ステップは成長途中の時こそ受けてみるといいと思います。
はじめから「このステップに出よう!」と目標を立てるより、普段弾いている曲が仕上がってきたタイミングで、この曲で出てみませんか?とお誘いするのがおススメです。コンクールのように順位がつくことがないし、その後の生徒さんの頑張りによっては級を飛ばして受けることもできます。きっと楽しんで参加してくれますよ。
プレ導入では1本指で1つの音だけ弾くような始めたばかりのお子さんもいるし、とても微笑ましい雰囲気なので是非受けてみてください♪(岩見先生)

ステップに出る際の服装は正装指定ですか?(清水 順子先生/埼玉県)

ドレスで出られる方も、学校の制服で出られる方もいらっしゃいます。
過去には部活動のユニフォームで出られた方もいらっしゃいましたよ。(本部事務局スタッフより)

指導者自身がステップを受けることは可能ですか?(M.A.先生/神奈川県)

可能です。生徒さんと一緒に出られる方や、別々で受けられる方もいます。
他には、発表会の講師演奏のリハとして利用される方もいますし、ご自身の勉強のために指導者自ら23ステップ全てを受けられた方もいます。(本部事務局スタッフより)

その年によって発表会やその他のステージへの参加率がまばらです。どのようにお声かけすれば良いでしょうか?(庭山 美佐江先生/神奈川県)

コンクールや発表会もあり更にステップとなると、全部に出てもらうのは難しいですよね。
私は、参加できなかった時でも、曲を仕上げたタイミングで「本番みたいな気持ちでやってみよう!」とグランドピアノの蓋を開けて一発撮りで動画を撮って保護者の方に送っています。
そうすると保護者の方は喜んでくれますし、じゃあ来年は出てみようかなと考えてもらうきっかけにもなります。
無理強いはしないけど、気にかけていますよということがお伝えできればいいですよね。(岩見先生)

支部へ所属するべきか迷っています…(東 実千代先生/宮城県)

コンペティション運営を担う母体として立ち上がった組織が支部です。地域独自でやっているイベントやセミナー等、本部事務局では把握しきれない細やかな情報発信を支部でしています。所属したからといって何かしなければいけないということはないので、情報収集の一環として入っていただければと思います。途中で支部を変更することも可能ですよ。(本部事務局スタッフより)

わたしは入会当初、支部からご案内いただいたセミナーによく足を運んでいました。そこでたびたび会う先生と仲良くなることが出来ましたよ。また、独自で発行されている冊子やスケジュール表からいろいろな県内の情報が分かり、活用していました。(岩見先生)

指導者ライセンスはどのように受ければ良いのでしょうか。(M.A.先生/神奈川県)

「初級」「中級」「上級」と、指導する生徒さんのレベルを対象とした3つの級があります。
初級だけ受けるということも可能です。指導のフィードバックを得るために、指導実技をひたすら受けるというのもOKです。(本部事務局スタッフより)

私の場合、はじめは筆記を受けました。その後、小論文の提出などを受検していって、名古屋の会場で初級・中級の演奏実技と、全級の指導実技をまとめて受けました。
受けたい場所で自分のスケジュールにあうことがなかなか無かったので、出来るときにまとめて受けていました。指導実技はスリル満点で楽しかったですよ。(上野 華純 先生/宮城県)

支部やステーションへの参画について教えていただけますか?

支部への所属は、所属の有無も含め自由にお選びいただけます。所属することで、その支部が独自に行っている会員同士の交流会、セミナー、コンペティション予選などの開催情報が得られます。ステーションについては1つに限らず、複数のステーションの活動に参画することが可能です。

参加しての感想
  • ステップは「成長途中だからこそ受ける」という言葉に背中を押されました。見学もできるということなので、状況が許したら行ってみようと思います。(立川 統子
  • ピティナについてそれなりに分かっているつもりでしたが、知らない事が沢山ありました。レッスンタイムでHPがつくれるというのを聞いて、やってみたいと思いました。(渡辺 明世 先生/東京都)

HPにお顔がでることで安心感につながるし、レイアウトを変えるだけでお問い合わせに繋がったり…今は紹介よりもネットで探される方が多いので、HPを充実させておくことはやっぱり重要だな、と思います。写真の提供をするだけで丁寧に作ってくださるのでお勧めですよ。(岩見先生)

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