ピティナ調査・研究

第2回 人前で弾くとき緊張しちゃう!どうしたらいいの?!

みー子さんのピアノ・アレ・コレ
ええ、ええ。そうなんですの!なんでも夏休み前の終業式で、特別に3年2組が校歌の伴奏を。で、みー子にどうですか?ってお話いただいて。え、そうね。みー子に伝えますわ。じゃあね、あなた。 ママー。そんな、みー子が校歌の伴奏するくらいで、パパの会社に電話かけたりしなくていいよー まぁみー子!とてもダイジなニュースじゃないの。パパもよろこんでらしたわよ。練習しっかりなさい、ですって。 あっはは。わかってるよー!全校生徒の前で弾くんだよ!みー子、すっごい期待がかかってるよねー。バリバリ張り切っちゃうよー! そんなこと言ってないで、ちゃんと練習なさい!あと一週間よ、みー子。 ―そしてむかえた当日― みー子ちゃん!がんばって。アタシ、みー子ちゃんのこと、そんけいする!うちのクラスのだいひょうだもん! へっ。隣のクラスが担当だからって。なんでみー子が弾くんだよ!オレの方がうまいのにさっ まかせといて、ふさ子!バリッバリよゆうだからさ! あっみー子ちゃん、出番! はいっ!! しまったぁ? 急に緊張してきちゃった!!!どうしよう!!なんとか前に出なくっちゃ!! うわーっ!!!全校生徒の前!!!!たっくさんの目が見てるーー!!!! うひゃーーっ ・・・・わわわ!!!どうしよう!!!あたまの中、まっしろしろ!! あれ・・・最初、ミだっけ?ソだっけ?・・・あれれれ!もうわかんない!! だれかー!!!たすけてーーー! ただいまぁ・・・・ あら、みー子ちゃん、おかえりなさい!校歌の伴奏はどうだったの? あっ・・・みー子、ピアノのお部屋にいくよ・・・。あとでママ、おやつ持ってきてね・・・。 まぁ!!どうしたの、みー子!!!・・・へんねぇ。うまくいかなかったのかしらん。 やぁみー子さん、おかえり!今日はピアノに向かうのが早いね。ところで、校歌はうまくいったかな?? あのね・・・キーマン先生。みー子、緊張しちゃって何弾いたかおぼえてないのっ! えっ!そんなにアガッちゃったの?! うぅっ・・・う・・・みー子、よゆうだと思ってたのに、きゅうにふるえちゃって・・・たぶん音たくさん間違ったし、メタメタになっちゃったのよ。 そっか・・・・。でもみー子さん、全校生徒のみんなの前で伴奏できるなんて、すばらしいチャンスに恵まれたじゃない。 でもしっぱいしちゃったんだよ!!はずかしいよ!もう、たくさんの人の前で弾くのイヤ!発表会とかも、もうイヤだ!! みー子さん、そんなふうに感じちゃもったいないよ。だれだって初めてだと失敗することもあるよ。今はりっぱなピアニストだって、みんな、そういう経験はあるんだよ。 えぇ・・・でも、また発表会とかでも失敗したら・・・って思うと、もうみー子こわくてたまんないの!! それじゃあさ、つぎはきっとうまく行く!って考えてみよう。大切なのは、まず十分に練習をすることだよね。 うん、みー子やったよ、やったつもりだよ!ちゃんと家では何回弾いてもつっかえなかったもん!! そっか。それじゃあ、あと一歩だよ!みー子さん、リハーサルをやればいいんじゃないかな。 リ、リハーサル? もう十分弾けるようになったなーと思ったら、こんどはお友だちやおうちの人たちにお客さんになってもらうんだ。お客さんの前で弾くことになれる練習だよ。 へぇ!みー子、指の連取はしてたけど、お客さん練習はしてなかったよ! じつはとても必要なことなんだ。本番とおなじようなキモチで「お客さんに聴いてもらう練習」、やってみて! そっか!今度はそっちの練習もすればいいんだ!ふさ子やママ、パパにお客さんになってもらってみー子、ウエハースがんばってみる!! ・・・リハーサル、ね。それでも失敗しちゃうことがあったとしても、いいんだよ。 そ・・・そうなの? ピアノの神様が、何回失敗してもがんばれる子かどうか、ためしているだけかもしれない。こわいと思ったりあきらめないでいれば、お客さんに楽しんでもらえるように弾けるときが来るよ!ゼッタイに。 ピアノの神様からのチャレンジじゃ、みー子、ウケて立つしかないね!じゃあ、何回でも発表会とか、学校の伴奏、やらなくちゃ! そのイキだよ!次のチャンスが来たら、またがんばってみることが大切だよ! 今回の隠れキーマン先生