ピティナ調査・研究

第4回 ピアノ・トゥデイ2003 ~私たちのたからもの~

出版社名:カワイ出版
◆ 解説

「日本人によるピアノ作品を日本人に演奏してもらいたい。」という、ピティナ(社団法人全日本ピアノ指導者協会)の創設者、故 福田靖子先生の願いを結実させた曲集。
自ら感じて表現する力を磨くために、遠い時代の遠い国の曲ばかりでなく、現代の日本人作品に触れていただけたら、という想いを受け、若い作曲家の新作から選んだ曲集です。
現代作品に積極的に取り組むことは、演奏者・学習者自らが音楽文化をつくっていくことにもつながっていきます。
菊倍判/72頁、税込定価:1,575円(本体1,500円)

現在、ピティナとカワイ出版は協同で、この曲集の続刊「ピアノ・トゥデイ2009(仮題)」を制作中です。作曲者の顔ぶれも新たに、8月末頃の発刊を予定しております。ご期待下さい。

監修 :嵐野英彦
作曲家。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。尚美短期大学音楽学科、滋賀大学教育学部教授を経て、現在社団法人全日本ピアノ指導者協会理事。日本作曲家協議会、詩と音楽の会、日本音楽著作権協会会員。音楽之友社、全音楽譜出版社、レッスンの友社よりピアノ曲集、歌曲集、ソルフェージュ教本を出版。代表作オペラ・ブッファ「たらちね」I ~ III。
収録曲・コンテンツ

演奏:Piano Duo Yu & Ai(濱本愛 & 山崎裕)

曲名(演奏者コメント) 映像
1. 小山 和彦 / 2羽のきつつき(Two Woodpeckers)【ソロ】
キツツキが木をコツコツ叩いている様子や2羽のやり取りがよく表現されています。
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2. 秋 透 / 小さな決心(A Small Decision)【ソロ】
メロディが素朴で美しく、とても良くまとまっているステキな曲。
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3. 川崎 絵都夫 / 春のおとずれ(The Coming of Spring)【ソロ】
寒い冬が終わって春がやってきたときは、自然と心が弾みます。ト長調はそんな雰囲気にピッタリで楽しいです。
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4. 秋 透 / 勇敢な騎士(A Gallant Knight)【ソロ】
鋭いリズムとシンコペーション、変拍子、そしてぶつかる不協和音など、現代的な感覚で書かれた作品です。
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5. 古寺 ななえ / さざ波の記憶(Recollecting the Ripples)【ソロ】
偶然にも作曲家の古寺さんと同郷と知って驚いています。海の近くで育った記憶が懐かしく蘇ったのか、深い共感を持って演奏することができました。
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6. 古寺 ななえ / 消えない残像(A Lingering Impression)【ソロ】
調性がころころ変わりどこか別世界にいる雰囲気が幻想的で美しいです。
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7. 信長 貴富 / プレリュード(Prelude)【ソロ】
前進エネルギーに満ち溢れた力強い作品です。とにかくかっこいい!
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8. 秋 透 / アンティーク・エアー(Antique Air)【ソロ】
とても雰囲気を持った作品で次から次へと場面は移り変わります。強弱記号が最低限にしか書かれていないので、演奏者にとって解釈が大きく変わってくると思います。
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9. 石丸 基司 / 日本の幻想IV(Fantasia Nipponica IV)【ソロ】
10. 真島 圭 / うすめの紅茶(Weak Tea)【デュオ】
11. 真島 圭 / 鬼ごっこ(Tag)【デュオ】
楽しんで演奏できる曲だと思います。鬼と子のやり取りを工夫して演奏しました。
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12. 真島 圭 / 南風(South Wind)【デュオ】
13. 古寺 ななえ / 不思議な物語(A Mysterious Tale)【デュオ】
秘めた雰囲気を持った小品ですが、クライマックスは爆発的に盛り上がりその対比が面白いです。
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14. 古寺 ななえ / 小さなフーガ(Little Fugue)【デュオ】
素朴なテーマが耳に残ります。フーガは4声が基本ですが、連弾では各手1声ずつ担当でき、ゆとりを持ってよく耳を働かせる練習にもなりました。
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15. 今井 聡 / ロンド・コンチェルタンテ(Rondo Concertante)【デュオ】
この曲集を締めるに相応しい大曲です。アフリカ伝承音楽の様式で書かれているとのことですが、異国情緒漂う独特の雰囲気があります。コーダは炎のごとく盛り上がり、コンサートピースとしても大いに盛り上がるでしょう。
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