ピティナ調査・研究

ウィーン時代のハイドンの家

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ウィーン時代のハイドンの家

掲載日:2013年3月28日
執筆者:丸山

今日はヴィーンにあるハイドン・ハウスをご紹介します。

人が溢れるヴィーンのショッピングストリート、マリアヒルファーシュトラーセから小道へ入ると、ハイドンの住居があります。ここは今でこそ繁華街として栄える地域ですが、ハイドンの生前はまだヴィーンのVorstadt、つまり「郊外」に当たりました。
しかし郊外にあったにも拘らず、多くの音楽家や貴族がパパ・ハイドンを訪ねてこの住居に足を運びました。ベートーヴェン、フンメル、クラーマー、などなど、その面々はハイドン・ハウスの展示室に名前と複製肖像画が連ねられています。

そしてハイドンの後世の作曲家も、のちのちある特別な意味で、この住居へやって来ています。それはブラームス。彼のヴィーンの住居は、残念ながら現存していません。そこでブラームスの住居にあった家具が、彼の尊敬していたパパ・ハイドンの住居に展示されることになりました。つまりブラームスの遺品が今日、ハイドン・ハウスを間借りしている、と言ったところです。

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