ピティナ調査・研究

番外:チェルニーの練習曲による 公開録音コンサートのお知らせ

「チェルニー30番」再考
番外
チェルニーの練習曲による 公開録音コンサートのお知らせ
チラシ

本連載は27回目でようやく後半の一区切り、次回からようやく「チェルニー30番」の話題に入ります。とその前に、これまで27回分を振り返る意味で、本連載に関係する公開録音コンサートを実施することとなりました。この連載では、チェルニーのあたらしい練習曲を読者の皆様と共に「発見」してきましたが、音源がないものも多いのが難点でした。そこで、百聞は一見に如かず、チェルニーの色とりどりの練習曲を上演&録音しようという企画を立てました。題して『色とりどりの練習曲~新しいチェルニーの世界』。詳細はこちらのページをご覧下さい。

出演はピアノ曲事典にも多数の音源を提供下さっている作曲家・ピアニストの林川崇さんと同じくピアニストでソルフェージュの専門家、瀬崎純子さんです。コンサートでは、エチュードの「創始者」クラーマーの練習曲、チェルニーによる、高度な音楽的表現を目指した練習曲を聴くことができます。

聴き所はなんといっても「機械的な練習のチェルニー」のイメージとはかけ離れた作曲家チェルニーの力作です。とくに、後半を彩る《24の性格的大練習曲》Op.692から抜粋した練習曲「心の動揺」、「バラード」、「波乱の人生」、《6つの練習曲、またはサロンの楽しみ》Op.754から抜粋した「ロマンス」、「情熱的な即興曲」、そして《フーガ演奏と厳格様式の作品を演奏するための学習》Op.400からの「前奏曲とフーガ 第4番 変ロ短調」がプログラムのメインを占める重要作です。

筆者のお話を交えながら和やかに進行する予定ですので、どうぞお気軽に足をお運びくださいませ。

コンサート予告動画

※終了しました