ピティナ調査・研究

U35若手指導者交流会 開催レポート(2025年2月20日)

U35若手指導者交流会
催レポート

2025年2月20日(木)、35歳以下の若手指導者を対象とした「U35のための会員交流会」を実施し、8名の先生方にお集まりいただきました。「指導について」をテーマに、参加された先生方と一緒に様々なアイディアを共有しましたので、その一部をQ&A形式でご紹介します。

当日の様子
普段使用している教本やおすすめの教本を教えてください。
なかなか練習が捗っていない中学年くらいの生徒さんへおすすめの教本はありますか?
  • バーナムやプレ・インベンションなど、短い曲でできている教本を渡しています。(三上 恵理子先生/東京)
  • バーナムやこどものプレ・ハノンを使っています。短い中でもテクニック的な要素がある教本を選んでいます。(樋口 未有先生/石川)
  • ブルクミュラーに入るのが難しい生徒には、ぴあのどりーむの6~7あたりで慣れさせてから移行するようにしています。(木辻 朱音先生/東京)
レッスンに来たもののスイッチが入らない生徒さんへの対応はどのようにされていますか?
  • 興味のあることには食いついてきてくれるので、ピアノの蓋をあけて懐中電灯で中を見てみたり、構造を話すなどしてピアノとの距離を近づけていくように声をかけています。(三上 恵理子先生/東京)
  • 1回走っておいで!など、発散してくるように促しています。2分ほど時間を決めて寝っ転がったり、ゲームをしたり、切り替えてピアノに取り組めるようにしています。(中澤 杏沙先生/東京)
  • 5分だけ頑張ろう!と伝えて、決められた時間のみピアノに向かい、残りはリトミックなどをして過ごしています。(木辻 朱音先生/東京)
自宅練習についての声掛けはどのようにされていますか?
  • 練習した日はカレンダーにシールを貼ったり絵を描いたりしてもらうようにしたら、毎日のように練習をしてくれるようになりました。(中澤 杏沙先生/東京)
  • 2~3か月に1回程度、不定期で弾き合い会を開催していて、その日に向けて1曲仕上げることを目標にしてもらっています。他の習い事で忙しい、受験で時間が取れないような生徒さんには無理に練習を強制せず、この曲はおすすめだから聴いてみてね、と音源のWebページを送るようにしています。(三上 恵理子先生/東京)
  • だんだんと忙しくなってくる3〜4年生の生徒さんとは、レッスン中に練習の仕方を練習するようにしています。「ここまでやってくる」というのを生徒さんと決めたり、何曜日に練習する、など道筋を一緒に立ててあげるようにしています。(大城 愛先生/東京)
  • 未就学の生徒さんには、毎日ピアノに触れることを目標にしてもらっています。すごく簡単な曲でも歳の数だけ弾くように声をかけて、4歳でも練習を習慣化していけるように保護者の方にもお話をしています。(木辻 朱音先生/東京)
参加しての感想
  • 教材選びや指導方法をお聞きできて、大変参考になりました。ピアノの先生は本当に孤独な職業で、なかなか他の先生とお話できる機会がないので、とても有難いお時間でした。貴重な機会をありがとうございます。(三上 恵理子先生/東京)
  • 同世代の先生方と交流するのは滅多にないことなので貴重なお話を聞けて非常に参考になりました。どのような悩みが出てくるのかというのも参考になりました。(石川 美華先生/東京)
  • みなさん工夫されてレッスンされているなと感じました。知らない教材も知ることができ、有意義な時間を過ごすことができました。(木辻 朱音先生/東京)
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