U35若手指導者交流会 開催レポート(2024年11月12日)
U35若手指導者交流会
開催レポート
2024年11月12日(火)、35歳以下の若手指導者を対象とした「U35のための会員交流会」を実施し、6名の先生方にお集まりいただきました。「教室経営について」をテーマに、参加された先生方と一緒に様々なアイディアを共有しましたので、その一部をQ&A形式でご紹介します。
生徒募集はどのようにされていますか?
- SNSで情報を発信していること、ピティナの教室紹介で来てくださる方も多いです。SNSでは教室の雰囲気を載せるようにしていました。また、生徒さんの演奏をインスタグラムやYouTubeに積極的に載せるようにしたら、お問い合わせが増えたように感じます。(今西 このみ先生/大阪)
- ホームページに問い合わせフォームを作って、体験レッスンもホームページから受け付けています。あとはお教室の公式ラインを作成して、メッセージをいただいてから体験レッスンに繋がることもあります。インスタグラムではレッスン風景を投稿しています。(中澤 杏沙先生/東京)
- 基本的には口コミのみで、在籍されている生徒さんからの紹介が多いです。新年度が始まる前に保護者の方と面談をするので、「この時間帯が空きそうなので、周りにピアノ教室を探しているお子さんがいれば教えてください」とお伝えしています。(神木 綾乃先生/山口)
年度の変わり目など、レッスンスケジュールの管理はどのようにされていますか?
- 年度末にお手紙を配布しています。毎年5人~10人くらい、変更希望をされる生徒さんがいるので、第5希望まで来られる時間帯を挙げていただいて調整しています。(今西 このみ先生/大阪) ・2月に保護者の方と面談をしているので、その際に次年度のスケジュールについてもお話をしています。一覧表を作成し、来られない時間帯に×をつけていただくようにしています。(神木 綾乃先生/山口)
- 1月に一覧表を配布し、来られる時間を3時間以上書いていただきました。子育てのため平日午後は早めに切り上げていますが、今度中学生のために金曜日の遅い時間や土曜日に開講時間を延ばすことを検討しています。(松山 美穂先生/大阪)
- 変更希望の生徒さんが多いと大変なので、特にお手紙などは配布せず、口頭で相談のあった生徒さんのみ対応しています。(中澤 杏沙先生/東京)
保護者の方や大人の生徒さんなど、自分より年上の方とのコミュニケーションを取る際に気を付けていることはありますか?
- あまり気にせず接しているように感じます。保護者の方と面談をしているので、ピアノに対しての思い、教育方針などを確認したうえでレッスンを進めるようにしています。(中澤 杏沙先生/東京)
- 大人の生徒さんは人生の先輩なので、アドバイスするような口調で話したり、言葉選びや言い方を工夫しています。ただ、必要なことはしっかりお伝えする必要があると思うので、濁さずに丁寧に伝えるようにしています。(山下 詩織先生/東京)
ピアノの購入についてはどのようにお話されていますか?
- 相談されたら親身に相談に乗ろうと決めています。浜松の工場に一緒に行ったこともあります。最初のころは楽器店で開催されるステップをお勧めしていて、ステップが終わったらアコースティックピアノを弾き比べてみて違いを感じてもらっていました。(今西 このみ先生/大阪)
- 入会のときにキーボード、電子ピアノ、アコースティックピアノそれぞれの違いを説明しています。その中でもおすすめのメーカーなどを具体的に伝えると、購入に踏み切ってくれるご家庭が多いと感じます。(中澤 杏沙先生/東京)
お教室の発表会以外のコンクールなど、外部の本番への声掛けはどのようにされていますか?
- コンペはまだ手が届かないですが、提携コンクールには出てほしいと思っています。発表会で弾いた曲で出られるようなコンクールをお勧めしています。(松山 美穂先生/大阪)
- 入会のときにステップやブルグミュラーコンクールのチラシなどもお渡ししています。ステップでいい評価をもらえた子には、コンクールで予選通過できるかも!などと声掛けしています。あとは、あえて少し遠めの会場で行われるステップに複数人で参加して、遠足気分で参加してもらったり、楽しいイベント感覚で参加できるように工夫しています。子どものためなら!と協力してくれる保護者の方が多いと感じています。(今西 このみ先生/大阪)
- ステップは継続表彰があることや、入試などで活用できることを聞いたので、そのことを保護者の方にお伝えすることで参加を促しています。あとはコンクール前などの練習として参加してもらっています。(神木 綾乃先生/山口)
- ステップに関しては、ドレスが着られる、表彰される、習い事のテストと同じ感じ、級があがっていくとピアノの先生になれるよ、など、メリットをたくさん伝えています。自分がアドバイザーをしていることから、「先生だったら合格にするよ!」と伝えたり、保護者の方へは「続けることで表彰してもらえる、楽しく続けてもらうことをサポートするためのステージですよ!」ということを伝えています。(今西 このみ先生/大阪)
- コンクールに挑戦した生徒さんを発表会のプログラムに掲載したところ、保護者の方からの反応が良かったです。「先生から声をかけてもらわないと出られない」と思っていた方も多かったようで、翌年にはコンクール参加者が倍以上になりました。(神木 綾乃先生/山口)
参加しての感想
- 教室運営をされていて生徒数もたくさんいらっしゃる先生方のお話を聞けてとても参考になりました。みなさん日々色々と工夫されているんだなと感じたので、参考にさせていただきながら頑張ろうと思います。(松山 美穂先生/大阪)
- 開業に際しての生徒募集の具体的な方法や、ピアノ購入など言いにくいことの伝え方等、役に立つ情報をたくさん知れて勉強になりました。(杉本 由貴奈先生/兵庫)
- 少人数だったので、他の先生にも気軽に質問を投げかけることができて大変参考になりました。(中澤 杏沙先生/東京)