特級入賞者たちとキッズとの交流2023レポート
2023年特級ファイナルでは、今年度もコンテスタントとキッズたちとのお手紙の交流がありました。その後、各地の入賞者記念コンサートをゲストで訪れたファイナリストたちは、各地の子どもたちとも直接交流を深めました。
お手紙のやり取りの一部をご紹介します。
ピアノだけではなくて、オーケストラなどいろいろな人のえんそうをきいて、〇ちゃんがどんな音を出したいのかイメージをふくらませることで、〇ちゃんの出したい音に近づくのではないかな、と思います。わたしも、きれいな音を出せるように、これからもがんばります!(鈴木愛美さん)
ファイナルも素敵でした。また聴かせてください。今ツェルニーとスケール、ハノンをやっています。他にやった方がいい練習曲はありますか?(8歳)
曲集では、指の運動性能を鍛えることができる一方、指の動きに耳がついていかない、それに気付かないことが有り得ます。僕からは毎日できる細やかなトレーニングを。
《「音階を」「ゆっくりと」「一切の凹凸なしに」「レガートで」》指先の感覚と耳が連動して、音を生む快感が増すはずです。その一音を楽しんで!(嘉屋翔太さん)
私は初めて特級ファイナルをサントリーホールできいて柚乃さんの美しいラフマニノフに感動しました。一楽章は大人っぽいひびきがすてきでした。二楽章はゆったりとしたきれいな音楽で、三楽章になると盛り上がってとてもカッコよかったです。私は柚乃さんのラフマニノフ2番をきいてこの曲が大好きになりました。(12歳)
はく力のあるカッコいい場面と、なめらかでやさしい場面のちがいがよく伝わってきました。どんなことをイメージして迫力のある音を出しているのですか?(8歳)
はく力のある音を出す時は、手だけでひくのではなく、うでや体の他の部分も使ってひくことを意識しています。自分なりにその曲のストーリーを考えて、この部分はどんな人がどんな場所で何をしているところなのかを想像してみるのも、イメージがつきやすいのでよくやっています!(神原雅治さん)
その他にも、たくさんのお手紙をいただきました。ご参加ありがとうございました。
各地の支部主催の入賞者記念コンサートへファイナリストたちがゲスト出演し、地元の入賞者の子どもたちと交流を深めました。特級の配信で視聴していた皆さんが、生で聴く迫力に圧倒され、また直接交流を持てたことに感動する声がたくさんあがりました。リトルピアニストたちは、特級ファイナリストの生演奏を間近で聴き、その魅力を肌で感じるだけでなく、同じ日に同じステージを踏むことで「自分たちの延長線上にいる人」として憧れを強くしたようです。
鈴木愛美さん自身が小学生の頃から出演していたという宝塚支部の入賞者記念コンサートにも、グランプリとして凱旋演奏することが叶いました。静岡支部では、鈴木愛美さんによる初めての連弾共演企画ということで、2名のB級入賞者たちとステージで連弾を2月に披露予定です。
当日は、質問コーナーや記念撮影、お花を渡したりお話に行ったりと個別の交流を通して、ファイナリストたちの生の声や想い、小さい頃のお話や本番前のアドバイスなども聞くこともでき、子どもたちはお話に勇気づけられたり、すっかり仲良くなっている場面も見られました。
1月28日にピティナ高知支部による入賞者記念のブロッサムコンサートへゲスト出演された鈴木愛美さんが、翌日に高知学園高知小学校にて、5,6年生対象の学校クラスコンサートに初出演しました。共演は、地元で活躍するバリトン歌手・山本幸雄さん。鈴木さんの得意とするシューベルトの魅力を、ピアノソロと歌曲とで届けました。最後には、鈴木さんのピアノを囲んで子どもたちが「君をのせて」を合唱しました。休み時間にも訪れた児童との交流を深めていました。
鈴みたいにコロコロした音や、小さくてやわらかい音が、とくに好きでした。やわらかいけれど、きれいにひびく音を出したいけれど、小さくひこうとすると、あまりひびかないので、どうやったらできますか?(8歳)