ピティナ調査・研究

2022年「今年の1曲」アンケートより

「今年の1曲」アンケート
2022年「今年の1曲」アンケートより

2022年も残りわずかとなりました。今年も引き続き活動の制限もある中、多くの音楽公演が開催され、また国内外での若手音楽家たちの活躍が目覚ましい1年でした。

また現在の国際情勢において、平和とは、音楽とは、と思いをはせることも多い1年でした。

あなたにとっての「今年の1曲」のアンケートを実施し、沢山のご回答をいただきました。その一部をご紹介いたします。


やっぱりショパンが好き
  • ショパン :ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
    • 2021年度末のショパン国際コンクールの日本人の快挙が記憶に新しく、2022年も多くこの曲を聴く機会がありました。
    • 角野隼斗さん×ポーランド国立放送交響楽団の国内ツアーでの演奏が忘れられません。ショパン国際コンクールを思い出し、こみ上げるものがありました。
  • ショパン :舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
    • 毎年一曲全力で取り組む曲を選ぶのですが、今年は去年のショパン国際ピアノコンクールで演奏された曲の中でも特に心惹かれた曲の舟歌を選びました。
  • バラード 第3番 Op.47
    • 5歳からピアノを学んできた息子も今年18歳。一般大学受験のため、コンクールピアノも今回で卒業。最後の集大成としてチャレンジしたのがこの曲でした。
  • ポロネーズ 第6番 「英雄」 Op.53
    • ショパンコンクール2位を獲られた反田恭平さんのリサイタルで親子ではじめてクラシックのコンサートへ。なかなかジッとできない娘もノリノリで英雄ポロネーズを聴いてました♪忘れられない思い出の一曲です。
  • ショパン:ポロネーズ第14番 嬰ト短調 (遺作)
    • ピアノを始めて3年。ショパンの曲に初挑戦しました。本当はコンクールで弾く予定で毎日一生懸命練習していましたが、予選を通過できず、コンクールでは弾けませんでした。コンクールでは弾けなかった悲しみから、奮起してステップに挑戦し、とても素敵な宝物(講評)を得られた大事な一曲です。
コンクール優勝おめでとうございます!
サン=サーンス :ピアノ協奏曲 第5番 「エジプト風」
  • 亀井聖矢さんが、ピティナ特級グランプリを獲った時に弾かれたのを聴いて、あまりの感動と、この人は必ず国際コンクールで優勝して世界で活躍するピアニストになると確信し、応援してきました。
    3年越しの今年から、ロンティボーでこの曲で優勝!
    生命力、躍動感、高揚感、幸せに満ちた亀井さんのサン=サーンス5番は、閉塞感を耐えてきた2022年に、爽やかな気持ちをもたらしてくれました。
  • 躍動感と生命力にあふれる素晴らしい音楽を、あれからもう何回聴いたことでしょうか。オケもマエストロも、お客様も審査員も、そしてもちろん亀井聖矢さんも、みんなが一体となって、歓びを共有したファイナルも、何度も聴いて、胸が熱くなります。
映画・アニメ・ドラマが大ヒット!
  • ミックスナッツ(Official髭男dism/アニメ『SPY×FAMILY』)
    • 楽譜がたくさん売れました!(楽器店より)
    • 凄く印象的な曲でストリートピアノで弾きたいなと練習するも難しくて半年かかってやっと1番が弾けるようになりました。
    • もうアニメにはまることはない、と思っていましたが、この曲のかっこよさとアニメの意外な素朴さ、可愛らしさに、毎週アニメの放送を楽しみになりました。楽譜を購入し、テンポで弾けるように夜な夜な練習に励んでいます。
  • 新時代/私は最強(Ado/映画『ONE PIECE FILM RED』)
    • 中学生男子の発表会選曲に迷っていた時にこの曲を知りました。時代や楽器などの垣根を乗り越えて良いものは良いし、それを表現できるピアノもやっぱりすごいなと思っています。
    • 歌うと自然と笑顔になる、元気が沸く、前向きになれる曲を久しぶりに聴いた気がします。 楽曲公開以降、自分が前に進みたい時や壁にぶつかりそうになった時にこの歌を繰り返し聴いて歌って鼓舞していたので、自分のような人が他にもたくさんいたんじゃないかなと感じています。
  • それを愛と呼ぶなら(Uru/ドラマ『マイファミリー』)
    • 続くコロナ禍で、4人姉妹全員が習っていたピアノを、3月に次女がやめました。とても悩みました。けれど、このドラマに出会い、この曲に出会い、家族の絆を再確認。今も次女はレッスンはやめたままだけど、家族でこの曲をステップで演奏することを目標にがんばりはじめました。
コンサートで素晴らしい演奏に出会いました
  • リスト : ハンガリー狂詩曲 第12番
    • 宮城県の入賞者記念コンサートに参加をした時に、ゲストとして進藤実優さんが演奏をされた曲です。生で聴いた多彩な音色やテクニックに驚き、『いつか私も演奏してみたい』と、憧れの1曲になりました。
  • ガーシュウィン : ヘ調のピアノ協奏曲
    • 大好きなピアニストの全国ツアー千秋楽。5千人の観客と感動を共有し、私が生まれて初めてのスタンディングオベーションをした思い出の曲です。
今年たくさん練習をした、思い出の1曲
  • ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第17番「テンペスト」 Op.31-2
    • コンクールの為に自分なりに必死に練習しました。古典の弾き方、ベートーヴェンとはと悩み、一楽章はとにかく難しかったです。苦しかった。また大人になって改めて挑戦してみたい、と初めて思った曲でした。
  • ブラームス/6つの小品,Op.118 第2番 間奏曲 イ長調
    • 発表会に向けて練習中です。反田さんの演奏を聴いて惚れました。来春、就職進学で県外に旅立つ娘たちの事を想いながら、自分を慰めるように労わるように、弾いています。
  • 轟 千尋 /秋のワルツ
    • 生徒が轟先生の秋のワルツで表現力をつけ、自発的に練習するようになりました。音楽の中に自分を表現する喜びを感じたようです。いい曲との出会いは、とても大切だと実感しました。
  • 平吉 毅州 / 四月のセレナーデ
    • 今年娘がコンペで弾いた曲の一つです。とても美しく伸びやかなメロディに母親の私が何度も慰められました。
平和への祈りを込めて
  • ワーグナー : ジークフリート牧歌
    • ウクライナ戦争が続いていて殺伐とした今年だったからこそ、妻への愛をこめて書かれた温かなこの曲が染みました。いつか戦争が終わって、敵味方関係なく皆で音楽を楽しめますように。
  • 菅野よう子/花は咲く
    • 想いが込められた演奏は、心を癒し、希望が見えてくるようです。
      日々、色んなことが起き、立ち止まりそうになることがありますが、そんな時音楽は気持ちを支えてくれるものだと実感しています。
  • Dona Nobis Pacem
    • 今年は、何と言っても平和の大切さを思い知った1年でした。 カノンで有名なミサ曲「Dona Nobis Pacem(平和をわれらに)」を、ぜひ多くの方に演奏頂きたい思います。

皆さまからのご意見も参考に選ばれた「今年の1曲」は、トリトン・アーツ・ネットワークのYouTubeチャンネルにて、12/29(木)19:00~プレミア公開いたします。どの曲が演奏されるか、どうぞお楽しみに!

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