U35会員交流会開催レポート:みんなの奮闘Q&A Part8
U35会員交流会開催レポート
みんなの奮闘Q&A Part8
2022年6月30日(木)、U35交流会が実施され、8名の先生方にご参加いただきました。ゲストスピーカーに坂本望先生(指導会員/東京都)をお迎えして、子育てのレッスンの両立方法、小さいお子さんの指導で工夫していること等についてお話いただきました。参加者全員での意見交換の時間では先生方のお悩みやその解決策が共有されました。その一部をQ&A方式でご紹介致します。
13~15時の早い時間のレッスン枠はどのように募集していますか?
- 14時ごろの時間帯は大人の方が来てくれています。(A.K.先生/愛知)
- 知り合いの先生は、集まりにくい時間帯は割引していると聞きました。(今西 このみ先生/大阪)
- 子育てが落ち着いたら14時頃を活用させたくて、1~3歳のプレピアノコースを設定するか検討しています。(Y.H.先生/広島)
- 生徒が集まりにくい時間帯を活用するために、リトミックの資格を取得中。ゆくゆくは公民館を借りてグループリトミックをやりたいと考えています。(三縄 愛子先生/沖縄)
妊娠・出産時期のレッスンはどのように行っていましたか?
- 下の子の時は生まれるその日までレッスンし、産休は4週間で次の月には復帰しました(坂本 望先生/ゲスト講師)
- 産休は2か月でした。近所の先生に「もしかしたらお願いするかも」と相談していましたが、「2か月だったらお休みして待っています」という生徒がほとんどだったので、宿題の確認をLINEで行い、代行はたてませんでした。(Y.H.先生/広島)
- 義理の実家が遠方で、母親も同業者なのでほぼ頼れませんでした。1人目、2人目の時は予定日ギリギリまでレッスンし、1ヶ月検診の翌日から復帰しました。復帰後は、子どもがレッスン室にいても良いと了承してくれた生徒さんから随時再開としました。
我が子は生後3か月から保育園や一時保育に預け、代行はたてませんでした。現在3人目の出産を控えていますが、オンラインレッスンですぐに再開するつもりです。(中武 裕華先生/大阪)
- 平日はファミリーサポート経由で保育ママに預かってもらい、その間にオンラインレッスンしています。実家が遠く頼れなくても、様々な行政サービスがあるので探してみるのをお勧めします。
基本的に妊娠8か月までレッスンし、その後はお休みにしましたが、オンラインレッスンができる生徒さんは1か月オンラインで指導し、産後は2か月で復帰しました。(猪野 裕子先生/神奈川)
生徒さんをコンクールにどのようにお誘いしていますか?
- 課題曲があるコンクールなら、ステップに「この曲で出よう」と誘っています。ステップだと講評で褒めてもらえるので出てもらいやすいと思います。その後、ブルグミュラーコンクールやコンペにシフトするように工夫しています。(今西 このみ先生/大阪)
- 初めて出したときは、自分自身が当たり前のように参加するものだと思っていたので、「みんな出るよ」と声がけし、たくさんの方が参加してくれました。小さい頃からステージを経験しておくことで、参加のハードルが下がると思います。(A.K.先生/愛知)
- もともと楽器店のコンクールを目指す人が多く、その先にピティナのコンペ、という位置づけ。ずっと断られていましたが、今年初めてコンペ参加が実現しました。小さな頃から声掛けを続け、断られても諦めないことが大事だと思います。(H.S.先生/埼玉)
- 小さい子は「ドレスを着たい!」というモチベーションがあるので、気軽にステージに立てるステップは誘いやすいと思います。費用面が気になる方には、ドレス貸し出しを提案。我が子や生徒さんのお下がりや、中古で買い集めたものをレンタルドレスとして保管しています。
教室にコンクールやステップ参加者の名前を貼り出しておくと興味を持ってもらえます(中武 裕華先生/大阪)
レッスン中に椅子に座っていられない、長時間集中を保てない生徒さんへのアプローチを伺いたいです
- すぐに弾けて数をこなせるバスティンのピアノパーティーを使って、飽きる前に次の曲に進めていきます。また、1年で何曲弾けたかチェックするスタンプカードを作ってやる気を引き出しています。(今西 このみ先生/大阪)
- 未就学の子は集中できなくて当たり前だと思うので、線と間を使ったゲームをしたり、歌や踊りを挟んだり、体を動かす時間を設けています。親御さんに同席してもらい、「この時間は座って頑張る時間」とメリハリをつける手伝いをしてもらっています。(三縄 愛子先生/沖縄)
- 無理に座らせようと考えず、子どもと同じ目線に立って、5線を描いたホワイトボードにマグネットを貼るゲームで本気で競い合ったり、子どもの代わりにピアノを弾いてシールを貼ったりしています。するといつの間にか生徒が自分からピアノの前に座ってくれます。
あとは、正解の効果音(ピンポーン!)不正解の効果音(ダダーン!)をピアノで鳴らすと気分が盛り上がって集中が続きます。まずは楽しいと思ってもらうのが入口ですね。
練習できていない子には、自分の練習量・内容をわかってもらうため、市販のシール貼り台紙に具体的な練習課題を書き込み、課題をクリアして弾けたらシールを貼ってもらうようにしています。(坂本 望先生/ゲスト講師)
参加しての感想
- 将来の教室運営の参考になりましたし、皆さんのお話を聞き、レッスンでもっと工夫できることもあるなとあらためて思いました。(H.S.先生/埼玉)
- 同世代の先生方の幼い生徒さんへのレッスンの仕方や工夫、出産後や子育てをしながらのレッスンを続けていく方法などなかなか周りには聞きにくいことまで、いろいろなアイディアを教えていただけて勉強になりました。(杉本 由貴奈先生/兵庫)
- 同世代ということもあり、悩みや状況が近くて参考になりました。地域差を感じる部分もありますが、逆にオンラインならではという感じで毎回楽しみです。(中武 裕華先生/大阪)