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テーマ型情報交換会レポート:未就学児の子育てと教室運営の両立

テーマ型情報交換会レポート
未就学児の子育てと教室運営の両立

2022年2月22日(火)、テーマ型情報交換会が実施され、「未就学児の子育てと教室運営の両立」というテーマのもと12名の指導者が集まりました。たくさんのアイディアを共有しましたので、その一部をQ&A方式でご紹介致します。

時間の使い方について工夫していることはありますか?
  • 平日は保育園に預け、午前中をレッスン準備や自己研鑽にあてています。家事はレッスン開始前にしており、子供のお迎えは在宅勤務になった夫の力を借りています。(高島 彩先生/埼玉)
  • 午前中は自営業の夫の会社の手伝いや、保育園でのリトミック指導、大人の生徒の指導をしています。子供は保育園の時間ギリギリまで預けて午後は1日あたり4,5人程度レッスンしています。(近藤 まゆみ先生/宮城)
  • 平日は2〜3人ずつ、プラス土曜日に指導しています。その間、小学2年生の息子は学童、1歳の娘は保育園に預けています。ただ、息子は幼稚園だったため、長期休暇になるたびに行き場がなくなってしまい、サマースクールや夏期講習に入れていました。(岸田 絵美先生/愛知)
レッスン中、子どものお世話はどうしてますか?
  • 木曜・金曜に母が子供の面倒を見てくれて、15時~19時30分くらいまで詰め込んで指導しています。(黄 有希先生/広島)
  • 1人目の時は生徒15人を全員土曜日に詰め込んで、その日は母に面倒見てもらっていました。(石村 美樹先生/福岡)
  • 出産1か月後から復帰したのですが、まずは子どもが近くにいる状態での指導を了承してくれた生徒からレッスンを再開しました。今は保育園に預けて、18時までレッスンしています。(中武 裕華先生/大阪)
保育園に入れるためにどんな活動をされましたか?
  • 妊娠中から保育園に入れるためにどうするか計画して活動しました。自分の仕事内容の詳細を説明し、それをどう書いたらいいのか、言葉にするのが難しい仕事をどう表現したらいいか、自治体にアドバイスを求めるとよい結果になると思います。(野澤 加奈枝先生/東京)
  • お願いする立場だからと遠慮すると保育時間の短縮や、レッスンの稼働時間によっては保育が必要な子どもの該当から外れてしまうおそれもあるため、単にレッスンしている時間だけでなく、準備も含めて仕事の時間だと示すのが重要だと思います。(近藤 まゆみ先生/宮城)
  • 保育園に入れる前に、家庭的保育施設に1年ほど預けました。預かり時間が16:30までだったので、生徒数をセーブしていましたが、3歳児になった時に保育園に入れました。今は19時15分まで延長保育で預けています。(五十嵐 育実先生/東京)
代行レッスンについて
  • 代行を頼まれる側を経験しましたが、期間が長くなると「このままがいい」と考える生徒が出てきてしまうので、預けるとしても期間はシビアに考えたほうがいいと思いました。(中武 裕華先生/大阪)
  • 1人目は子どもを見つつレッスンしたがおざなりになってしまったので、2人目以降は代行を2カ月弱お願いしました。ただ、定期的に赤ちゃんを抱いたままレッスンに顔を出して、レッスンの経過を確認して、指導してほしいことを伝える様子を生徒に見せるように工夫し、主導権は自分にあることをはっきりとさせました。(Y.M.先生/大阪)
  • 子どもが4人いて、上の2人の時は2ヶ月、下の2人の時は1ヶ月代行をお願いしました。出産2週間前には代行の先生と顔合わせして翌週から指導を引き継ぎました。(高島 彩先生/埼玉)
振替・返金について
  • 出産を機に、子育てでレッスンを休みにせざるを得ない時を考え、振替や返金がしやすいようにレッスン回数や規約を見直しました。(近藤 まゆみ先生/宮城)
  • 昨年の時点で、対面レッスンが難しい社会情勢になった場合に備えて事前に方針を定めました。まん延防止措置か県独自の集中対策期間になったら、オンラインor対面、緊急事態宣言になったら一律オンラインという形です。その結果、体調不良等の場合もオンラインに切り替える方が増えたので、良い変化だったと思います。(黄 有希先生/広島)
  • レッスンを月3回にしているので今のところ振替枠は確保できていますが、それでも難しい場合は返金しています。(岸田 絵美先生/愛知)

「新しい生活様式」でのレッスンが試行錯誤でスタートしています。小さな気づき、失敗談、試行錯誤を含めた多くの情報・体験談をお寄せいただき、先生方お一人ごとのレッスンをカスタマイズするサポートができればと願っています。「生徒に寄り添って、今できる、私なりの指導」を皆様と一緒に模索していきます。注)各事例を「推奨」するものではありません。また、各記事はその時点の状況です。

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