「聴いたら弾きたくなる」気持ちを大切に(わたしのKeep On Music第22回)
6歳の木村莉彩さんは、昨年初めて課題曲チャレンジA2級に参加し、ピティナのコンペティションに参加するのは今年が初めてという幼稚園の年長さん。見事本選第1位となり、8月16日にA2級入賞者記念コンサートへ出演しました。お母様も大学入学直前までピアノに親しみ、おじい様はピアノ調律師という莉彩さんは、とにかく大きなホールでピアノを弾くのが大好きで、入賞者コンサートの大舞台も楽しんで弾くことができました。
佐久間あすか先生によるゲストステージでは、課題曲のリズムを変えたりどんどん移調していったり、鍵盤ハーモニカが登場したり、楽しいアレンジが満載で、莉彩さんも身を乗り出して聴いていました。コンサート後も、あすか先生の真似にはまって、色々な曲を転調して遊んではケラケラ笑っているそうです。(アレンジの一部は、佐久間先生のFacebookにも。)
そんな莉彩さんも、特級のライブ配信を家族で見てくれていました。お母様が夕食の準備をしながらファイナルでの進藤実優さんの演奏を見ていると、いつの間にか3歳の弟さんと2人で幼稚園の鍵盤ハーモニカを持ちだしてきて、画面の進藤さんと一緒にノリノリで演奏し始めました!「素晴らしいピアノとオーケストラの音に、鍵盤ハーモニカの大きい音がかぶってしまい、困惑しましたが、子どもたちがあまりに楽しそうだったので、好きなように聴いてもらいました」とお母様。
共演(!?)を楽しんだ後、進藤さんへお手紙を書いてくれました。「わたしもらいねん、とっきゅうにでます」と宣言。進藤さんへ、お写真を添えてお手紙をお送りすると、「わたしのピアノにあわせてけんばんハーモニカでえんそうしてくれたおしゃしんをみて、おもわずえがおになっちゃいました」とお返事をいただきました。莉彩さんにとって、自分が書いたお手紙の「お返事」をもらうのは生まれて初めての経験。そしてその相手が、ピアノがとっても上手なお姉さん、ということで、「お返事来た!お返事もらった!やったー!!」と大喜びで何度も読み返しては、しばらくずっと手紙をながめていたそうです。
12月には、8月と同じ浦安のホールで、「入賞者記念コンサートinちば」にも出演予定。挑戦する曲はショパンのワルツ第19番イ短調遺作。幼稚園生にはとても難しい曲ですが、半年ほど前にYouTubeで2つ年上の女の子が弾く動画を見て「これ、弾きたい!」と言い出し、それ以来お遊び程度に弾いていたと思ったら、本人は12月のコンサートで弾く気満々だったそうです。「幼稚園児の小さな手でどこまで弾けるのかヒヤヒヤですが、本人の弾きたい気持ちを大事に見守りたいと思います。」とお母様。進藤さんからの励ましのお手紙を胸に、日々練習に励んでいるそうです。
今年の夏は莉彩ちゃんにとっても私にとっても学びの多い素晴らしい夏になりました。莉彩ちゃんは温かく熱心にサポートしてくださるお母様といつも楽しんでピアノを弾いています。
まだ年長さんですが大変な努力家で、スケールの練習を始めて以来毎日欠かさず全調を弾くなど、いつも真っ直ぐにピアノと向き合っています。
ピティナピアノコンペティション本選では、前日まで莉彩ちゃんやお母様と一音一音に拘り、曲への理解を深めました。 課題曲の選曲から本選一位をいただき、記念コンサートへ出演するまで歩んできた日々で、莉彩ちゃんが弱音を吐いたり後ろを向くことは一度もありませんでした。 私にとってかけがえのない大切な思い出です。
これからも憧れのお姉さんたちのような演奏を目指す莉彩ちゃんを応援し、一緒に学んでいきたいと思います。
最後になりましたが、コロナ禍の厳しい状況の中、演奏の機会を作ってくださっている関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
りさちゃんへ★ おげんきですか?8がつのコンサートで、りさちゃんとおなじステージでえんそうした、さくまあすかです。
てんちょうあそびをまねっこしてくれて、どうもありがとう!けんばんハーモニカをつかって、たくさんアンサンブルあそびもしてみてね!
こんど、りさちゃんがかんがえた『ピアノのあそびかた』があったら、ぜひあすかさんにおしえてね!またりさちゃんのえんそうがきけるときを、たのしみにしています♪
さくま あすか
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