U35会員交流会レポート:みんなの奮闘Q&A Part6
オンラインレッスンレポート
「新しい生活様式」のレッスンが求められる中、感染予防対策を実施しつつ、対面とオンラインの特性を生かしたレッスン・指導・アドバイスを工夫している先生方がたくさんいらっしゃいます。「Stay at Home, Keep on Music」では、少しずつでも、各地の先生方の体験・情報・ノウハウをできる限り多く集め、この状況のなかでできることを応援してまいります。
U35会員交流会開催レポート みんなの奮闘Q&A Part6
2021年5月18日(火)、35歳以下の若手指導者を対象にした「U35のための会員交流会」を実施し、12名の方々にご参加いただきました。ゲストスピーカーには埼玉県の清水信守先生をお迎えし、生徒募集のノウハウやピティナを活用した指導力研鑽の取り組みについてお話しいただきました。ご参加者と一緒に様々なアイデアを共有しましたので、その一部をQ&A形式でご紹介します。
Webサイトを持ちたいのですが、皆さんはどのように作成されましたか?
生徒募集にはどのようなツールを使っていますか?
- 私はウェブサイト経由でのお問合せが一番多いです。また先週はピアノ教室net を経由してのお問合せがありました。複数の窓口を置いておくことが大事だと思います。(上森 香奈先生/東京)
- チラシを作成してみました。はじめはレッスンが終わった深夜に自分でポスティングしてみましたが、想像以上に大変だったので、全国紙の新聞と地域の新聞社に委託しました。興味深かったのは、全国紙経由では複数お問合せがあったのに対し、地域新聞はゼロだったこと。読者が読みたいと思って購入する媒体に委託する方が効果的かもしれません。(土屋 駿也先生/千葉)
- 教室にチラシを常に何枚か置いておきます。1枚ではなく複数あると、保護者の方は気軽に持って帰りやすく、口コミでの募集につながるかと思います。(塚田 めぐみ先生/東京)
発表会の開催に向け、皆さんはどのような対策を取っていますか?
- 今までは全員の演奏を聴くよう促していたのですが、今回は部ごとの入れ替え制にしました。演奏前の待機人数を減らすなど密を避けた運営を心がけ、1列目の席を空けて舞台からの距離を取り、歌での出演もできるようにしました。(伊藤 舞子先生/愛知)
- 私は客席を指定席にしました。また、事前に来場者名を把握しておく必要があったので、どなたが来るかを事前にヒアリングしておきました。(田中 里未子先生/広島)
- 昨年9月に行った発表会がちょうど5回目の区切りだったので、600席の大きなホールを予約していました。大きな会場のため密を避けることができ、安心してご参加いただけたので、今年も同じホールを予約しました。(塚田 めぐみ先生/東京)
- 拘束時間を減らすため、今回はリハーサルの代わりに、私が舞台上で実際の動きを実演するガイダンス形式で流れを説明するつもりです。(松本 智美先生/岡山)
- 私は今年5月に発表会を行いました。例年リハーサルでお辞儀の練習や舞台マナー、足台の出し入れや椅子の高さ調節などの確認をしていますが、今年はコロナの感染状況も考慮して、希望者のみリハーサルを行う形にしました。(篠田 美優先生/神奈川)
保護者とのコミュニケーションに課題を感じています。皆さんはどんなことを意識していますか?
- コロナが流行る前の話になりますが、レッスン中でも付き添いの保護者に話題を振るようにしていました。例えばよく練習してきた生徒には「今週頑張りましたね」、背がのびたら「最近さらに背が高くなりましたね」など、保護者を巻き込むことで信頼関係を築いていくことを意識しています。(清水 信守先生/ゲスト)
- レッスンに付き添うのが難しい保護者の方には、今日はこんなことを勉強しました、とLINEで連絡を入れたり、レッスンノートに宿題を書いたりして連携を取っています。コロナでレッスンに通う回数を減らしたいと動画レッスンに切り替える方もいるので、その機会を活用して密にコミュニケーションが取れるよう心がけています。(田村 潤子先生/東京)
- 私もレッスンノートを活用しています。発表会が近くなったり、レッスンノートで改善されない課題がある場合は、レッスンへの付き添いをお願いすることもあります。また、動画を撮って保護者に送り、付き添えなくてもレッスンの内容が伝わるように工夫しています。(星尾 さや香先生/兵庫)
オンラインレッスンについて、私はノートパソコンとスマホのみで行っていますが、マイクや照明などは必要でしょうか?
- 私は特別にマイク等を購入することはなかったのですが、ノートパソコンを最新のものに買い替えたところ、音質や画質がぐっと上がりました。(塚田 めぐみ先生/東京)
- 私は機械が好きなので複数の機材を使っていますが、生徒さんからすればきちんと教えてもらえれば満足度は変わらないはずなので、ノートパソコンやタブレット1台あれば問題ないと思います。(土屋 駿也先生/千葉)
「新しい生活様式」でのレッスンが試行錯誤でスタートしています。小さな気づき、失敗談、試行錯誤を含めた多くの情報・体験談をお寄せいただき、先生方お一人ごとのレッスンをカスタマイズするサポートができればと願っています。「生徒に寄り添って、今できる、私なりの指導」を皆様と一緒に模索していきます。注)各事例を「推奨」するものではありません。また、各記事はその時点の状況です。
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