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U35会員交流会レポート:みんなの奮闘Q&A Part4~生徒募集編~

オンラインレッスンレポート
「新しい生活様式」のレッスンが求められる中、感染予防対策を実施しつつ、対面とオンラインの特性を生かしたレッスン・指導・アドバイスを工夫している先生方がたくさんいらっしゃいます。「Stay at Home, Keep on Music」では、少しずつでも、各地の先生方の体験・情報・ノウハウをできる限り多く集め、この状況のなかでできることを応援してまいります。
U35会員交流会開催レポート みんなの奮闘Q&A Part4 ~生徒募集編~

2020年8月31日(月)、「U35のための会員交流会」を実施し、5名の若手指導者にご参加いただきました。今回は「生徒募集」にテーマを絞り、今の時代にあった集客方法について情報交換を行ないました。今回お迎えしたゲストスピーカーは湊菜穂先生。ご自身のWebサイトの活用方法や、そこに込めた想いについてもお話しいただき、参加者と一緒に様々なアイデアを共有しましたので、その一部をQ&A形式でご紹介します。

生徒募集のツール
生徒募集のために、どのようなツールを活用していますか?
  • 口コミがメインですが、WebサイトYouTube公式LINEも使っています。(柳澤 知子先生/長野)
  • 今はWebサイトのみです。以前、郵便局のかもめ~るというサービスを使って近隣の世帯へDMを入れましたが、その成果は1名の入会だけでした。紙媒体では効果を感じられなかったので、積極的にはしていません。(本間 優先生/新潟)
  • 楽器店を退職する際に、簡単にWebサイトが作れるレスナー向けのサービスを使いました。インスタグラムのアカウントも作ってみましたが、地域柄なのか、口コミでの入会がほとんどです。(大沼 亜希先生/宮城)
Webサイトは自分で作れるものでしょうか?また、プロに依頼するとどれくらいのお値段がかかりますか?
  • 無料でできる範囲で自作したため苦戦したこともありましたが、自分の思い通りにデザインすることができました。(本間 優先生/新潟)
  • 私もWixを使って自作しました。最初はどこから手を付けたらいいかわからず、デザインの知識もなかったところからスタートしましたが、土地柄・人の属性に合ったデザインが必要だと知り、エリアの教育レベルなどに沿ったページ作りを心掛けました。(篠田 美優先生/神奈川)
  • Webサイトで生徒がたくさん入ってくることに賭けて、約60万支払いました。Webデザイナーをしている妹が、他の音楽教室のWebサイトの調査・比較や、コンテンツの添削をしてくれました。値段は少し高く感じましたが、何度も打ち合わせの時間を設けてこちらの希望通りのサイトに仕上げてくれましたし、きちんとその成果も出ています。(湊 菜穂先生/神奈川)
体験レッスンについて
体験レッスンは無料・有料、どちらにしていますか?
  • 体験レッスンを有料にしてから頻度は減りましたが、入会につながる確率は上がりました。希望者がもう少し増えたらいいなと思います。(本間 優先生/新潟)
  • 私も有料(1500円)にしています。体験に来られる方は、すでにやる気満々!といった様子の方が多いです。ご紹介の生徒さんの中には、すでにレッスンの様子を知っている方もいますが、全ての方に体験レッスンを受けていただいています。(柳澤 知子先生/長野)
  • 間口は広い方がいいかなと思い、体験レッスンは無料で行っています。内容は導入期のレッスンと同じような進め方で30分です。Webサイトに載っている私の想いを見てから申し込んでいただくので、体験レッスンのときに温度差は感じることは少ないです。(湊 菜穂先生/神奈川)
体験レッスンの時に気を付けていることはありますか?
  • ピアノ楽しい!と思ってもらうことが一番だと思います。まずは「こんなこともできる」「あんなこともできる」とたくさんの可能性を見せ、そのためには練習も頑張らないといけないよ、と伝えています。保護者の方がすでにピアノの上級者というパターンもありますが、いつも通りの体験レッスンをしています。(湊 菜穂先生/神奈川)
  • 子どもに「できた!」という達成感を味わってもらえるような課題をいくつか用意しています。(大沼 亜希先生/宮城)
  • 小さいうちは、「うちの子できるかな」「座っていられるかな」と保護者は心配してしまいがちですが、できるだけ不安を取り除いてあげられるような声がけを心がけています。(柳澤 知子先生/長野)
教室運営のサポートとコミュニティの活用
お子さんがいらっしゃる先生方、レッスン中はどのようにされていますか?
  • 実家が同じ市内にあるので、母に預けています。子どもたちがまだ小さく、長時間預けることは難しいため、レッスン時間は制限しています。(大沼 亜希先生/宮城)
  • 子どもたちが小さい頃はベビーシッターを利用していました。今は幼稚園と小学校に通っているので、延長保育と学童を利用しています。生徒数が少ないので預けられる時間の範囲でレッスンしていますが、どうしても遅くなってしまうときは夫にお迎えを頼んでいます。(柳澤 知子先生/長野)
支部やステーションでの活動が教室運営のプラスになっていると感じることはありますか?
  • 私はステーション活動で知り合った先生からのご縁で生徒さんを紹介していただいた経験があり、ステーションに関わることで広がるものがあると感じています。(湊 菜穂先生/神奈川)
  • 私もステーションの代表の先生とお知り合いになれたことで、レッスンのヒントやアドバイスをたくさんいただき、指導力アップにつながりました。楽器店を退職してからは指導者同士の交流の機会が減っていたので、支部やステーションというコミュニティは貴重だと感じています。(大沼 亜希先生/宮城)

「新しい生活様式」でのレッスンが試行錯誤でスタートしています。小さな気づき、失敗談、試行錯誤を含めた多くの情報・体験談をお寄せいただき、先生方お一人ごとのレッスンをカスタマイズするサポートができればと願っています。「生徒に寄り添って、今できる、私なりの指導」を皆様と一緒に模索していきます。注)各事例を「推奨」するものではありません。また、各記事はその時点の状況です。

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