わたしの2020春・夏~長い休みをプラスに!(わたしのKeep on Music 第19回)
2020年度のピティナ参加状況
- 心優さん 課題曲チャレンジ(C級4期、連弾初級A、C)、オンラインステップ
- 咲弥さん 課題曲チャレンジ(A1級4期、B級2期、連弾初級A)、オンラインステップ
- 母:家族会員、指導者:大友惠美子先生(正会員)
毎年、ピティナのコンペティションに取り組んできた2人ですが、かつてない世の中の状況に、毎年恒例のコンペがなくなったことは、衝撃が走りました。しかし、課題曲チャレンジという新たな目標を作ってくださり、それに向かって休校中も普段より長くしっかり練習できました。「この長い休みをプラスにしよう」を合言葉に、我が家もピアノをはじめとするあらゆるものに前向きに取り組むように心がけてきました。
早速5月に姉妹ともオンラインステップに参加させていただきました。課題曲チャレンジの曲を演奏したのですが、演奏後すぐにアドバイザーの先生方から直接お話いただけたので、大変励みになりました。アドバイザーをしていただいた黒川ちとし先生、は、2人それぞれに分かるようにアドバイスの声をかけてくださいました。「ゆきもよう」を弾いた娘に、黒川先生は「咲弥さんは、雪を見たことがありますか?」とお聞きになりました。「雪を見たことないです」と咲弥が答えると、「雪を見たのことないけれど、先生には雪やその様子が目に浮かびましたよ」と優しい言葉をかけていただき、咲弥もとても喜んで、大変印象に残りました。この度、黒川先生の突然の訃報を耳にし、娘たちも私も寂しく思っています。
ステップで教えていただいたアドバイスを活用し、課題曲チャレンジの録画に臨みました。心優は今年受けるはずだったC級に加え、連弾チャレンジにはペアを変えて3つ参加しました。咲弥はA1級に4期で参加し、2期でB級にも挑戦してみました。昨年も参加させていただいた連弾は今年は当初ないということで、ペアの子と残念がっていたので、連弾が開催されてとても喜んでいました。
何度となく動画を撮影しては、もっとここをこうしたい、こう弾きたいと限りない欲が生まれ、なかなか決まらないまま撮った動画を何度も聴き比べ、やっとこれにするとそれぞれが自分で最終決定したものを送りました。自分の送ったものは何度も何度も聴いたので、フィードバックが返ってきても「やっぱりなあ」と自分の気づきと共感できたようでした。
夏休みには、特級のライブ配信を家族で大変興味深く見守らせていただきました。子どもたちは、特級も、サントリーホールのこともオーケストラとの共演のことも、何もかもが新鮮で、色々と質問しながら見ました。夏休み特別キッズプログラムという企画があるのを知り、自分たちもどうしてもファイナルに出演された方へお手紙を書いてみたいと、それぞれ好きなファイナリストへお手紙を書きました。
ファイナリストの方々から本当にお返事が届いた時には、心優も咲弥も飛び上がって喜びました。咲弥は憧れの森本隼太さんからの手紙にハイテンション!!「いつか咲弥さんの前で演奏したいです!」という一文に、本当に森本さんの演奏を生で聴きたいという想いがさらに強くなりました。そして、「一緒にピアノを楽しんでいこうね」と声をかけてもらったことで、ピアノを弾く喜びがさらに大きくなりました。山縣美季さんの似顔絵を添えてお手紙を書いた心優には、山縣さんもかわいいイラスト入りのお返事を送ってくださり、「絵も上手やぁ!」と目をキラキラさせて感動していました。
2人とも、ピアノの横に手紙を並べて練習に励んでいます。日々の練習にも、一緒に頑張っているような錯覚で、奮起して取り組んでいます。特級ファイナルの方なんて雲の上のまた雲の上の存在ですが、そのような方からお手紙をいただき、すごく刺激になりました。秋にはまたオンラインステップへの参加をと意気込んでいます。例年とは違う形でしたが、精一杯、音楽やピアノに向き合うことができました
このコロナ禍で、ピティナ企画のピアノに関わるものにずいぶん助けられてきたのを実感しました。ステップや課題曲チャレンジでアドバイスしてくださった先生方、お忙しいのに丁寧なお返事を書いてくださった特級ファイナリストの方々、企画に関わられた方々、日々私たちのピアノに一緒に取り組んでくださっている先生、一緒にがんばっているピアノの友達。こういう人たちがいるからこそ娘たちもがんばれるのだと、感謝の気持ちを新たにしました。