ピティナ調査・研究

U35会員交流会開催レポート みんなの奮闘Q&A Part3

オンラインレッスンレポート
「新しい生活様式」のレッスンが求められる中、感染予防対策を実施しつつ、対面とオンラインの特性を生かしたレッスン・指導・アドバイスを工夫している先生方がたくさんいらっしゃいます。「Stay at Home, Keep on Music」では、少しずつでも、各地の先生方の体験・情報・ノウハウをできる限り多く集め、この状況のなかでできることを応援してまいります。
U35会員交流会開催レポート みんなの奮闘Q&A Part3
~どうする?「新しい生活様式のレッスン」

2020年7月16日(木)、「U35のための会員交流会」を実施し、9名の若手指導者にご参加いただきました。ゲストスピーカーには岩渕貴子先生をお迎えし、これまで経験されてきたお仕事やピアノ指導者としてのキャリアについてお話しいただきました。会の後半には参加者同士による情報交換を行ない、現時点でのお悩み、そしてこれからの課題を共有していただきました。その一部をQ&A形式でご紹介します。

結婚、出産などのライフイベントによって一度ピアノ指導をお休みしました。同じ経験がある方いらっしゃいますか?また、その後どのように活動されているか知りたいです。
  • 私も出産を経験しました。小さいうちは子どもを背負いながらレッスンすることもあり、生徒さんたちにいろんな面で協力していただきました。緊急事態宣言が発令されている間は、保育園への登園ができませんでしたが、オンラインレッスンに切り替えたことで、子どもを預けることなくレッスンをすることができました。(塩田 藍先生/奈良)
  • 産休中は知人にレッスンを代行してもらいました。現在は9か月の子どもを夕方だけ夫の実家に預けて指導に復帰しています。(山本 安耶香先生/大阪)
  • 結婚後に一軒家に引っ越し、自宅で教室を開ける環境が整ったので、看板やパンフレット、Webサイトを使って生徒募集をしています。(河股 紗耶先生/神奈川)
2~3歳くらいの小さい生徒さんは、隣に先生がいないと難しいです。オンラインレッスンはどのようにしていますか?
  • 短時間でメニューを変えています。理解できる言葉が限られているため、イラストなどを使って、視覚的に訴えかけるようにしています。保護者の方にも協力してもらい、身体を動かすメニューも取り入れています。(塩田 藍先生/奈良)
  • リアルタイムでの双方向レッスンではなく、動画を送ってもらって練習のアドバイスをしています。(河股 紗耶先生/神奈川)
オンラインレッスンで表現など細かな部分まで追求するのは難しいと感じています。レッスン料は変えていますか?
  • 別途料金を設定した:7名
    通常と同じ:2名
  • オンラインレッスンの期間には普段以上に楽譜を読み込み、楽典についての知識を深めることを意識しています。オンラインだからこそできることも多く、その長所を生かして短所をカバーしています。そして、それを保護者にも丁寧に説明した上で同じお月謝としています。(土屋 駿也先生/千葉)
  • オンラインレッスンでは接続テストを兼ねてレッスン回数を通常より1回増やし、レッスン時間外でもワークの添削をするなど、同じお月謝でもサービスを手厚くしました。(山本 安耶香先生/大阪)
生徒数がまだ少なく、教室だけで発表会を開催することが難しいです。発表の機会はどのように作っていますか?
  • 大きめの練習室を借りて弾きあい会を開催しました。知り合いにもゲストとして出演してもらい、アンサンブルなどを実施しました。ステップも勧めています。(岩渕 貴子先生/千葉)
  • 私も生徒が少ないためステップを活用しています。大きいホールで弾けますし、アドバイスと評価、そして賞状もいただけるので、生徒たちもやる気になってくれています。(里見 恵先生/千葉)
コロナの影響もあり、音楽業界に在り続けるにはどうしたらいいか悩みました。この苦しい状況の中、皆さんどのように自分のモチベーションを保っていますか?
  • 小さな目標をいくつか作るようにしています。年単位の大きな目標を作り、それに向けて小さな段階を踏むイメージです。一つ一つクリアしていくことでモチベーションを保っています。(寺根 佳那先生/埼玉)
結婚を考えるときに、ピアノを続けられる環境を確保するにはどうしたらいいか悩んでいます。
  • 結婚前からピアノの先生をやりたいという願望を周囲に伝えていました。自分の想いを伝え続けていくなかで、共感してくれる人に出会えました。(岩渕 貴子先生/千葉)
  • 夫とは「ピアノ好き」という繋がりで知り合ったので、もともと理解がありました。嫁ぎ先で教えることに迷いがありましたが、相手が音楽を続ける環境を応援してくれました。(山本 安耶香先生/大阪)
課題曲チャレンジを生徒に勧めましたが、自宅で録音することのハードルが高いようです。録画での審査も増えている中、生徒さんにどのような勧め方をしていますか?
  • 勤めている教室の発表会が中止になってしまったので、その代わりに一つの目標としていかがですか、と声がけしました。(中村 春香先生/埼玉)
  • 私の教室では、オンラインレッスン時に動画添削型をとっていたので、YouTubeにアップすることも課題曲チャレンジの時点では抵抗がなかったようです。学生コンなども動画審査になり、それらに挑戦する上級生たちも頑張っていることを伝えました。ドレスの貸し出しもしているので、特別な衣装で演奏することもモチベーションになっているようです。(塩田 藍先生/奈良)

「新しい生活様式」でのレッスンが試行錯誤でスタートしています。小さな気づき、失敗談、試行錯誤を含めた多くの情報・体験談をお寄せいただき、先生方お一人ごとのレッスンをカスタマイズするサポートができればと願っています。「生徒に寄り添って、今できる、私なりの指導」を皆様と一緒に模索していきます。注)各事例を「推奨」するものではありません。また、各記事はその時点の状況です。

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