Vol.1 プレピアノや作曲講座のオンラインレッスンでの工夫(新しい生活様式のレッスン)
私の教室では、現在も発熱の心配がある方などに対してはオンラインレッスンをおこなっています。「新しい生活様式」の中では、今後もオンラインレッスンの在り方を考えていく必要性があると感じています。緊急事態宣言発令中のレッスンは、動画の送受信やZoom、LINEビデオ通話などを使い、すべてオンラインでおこなっていました。中でもZoomは通話だけでなく様々な機能があってレッスンをしやすいので、次のような試みをしていました。
4歳児さんのプレピアノ&リトミックでは、視覚的なアプローチを増やしました。
「とんとんとん、どなたです」と歌いながらノックすると扉の向こうのお友だちが現れる、という内容のパネルシアターです。「とんとんとん」の部分は、リズム譜やドレミの音に変化させます。隠れているお友だちを見たさにリズム打ち、ドレミ読みがたくさん出来ます。ドレミ読みの後に、ピアノで弾いてもらうこともできます。好きなキャラクターだけでなく、悪者キャラクターを加えると、ドキドキとわくわく感があるようで、これだけで15分以上は続けられました。教室で行うと、生徒さんが待ちきれずに自分で扉をめくってしまったりする可能性がありますが、オンラインだとスムーズに行えました。
「とんとんとん」と同じリズムで、足ジャンケンやケンケンパーなど。
- 注:今回はミドルC~Gまでの音譜が読めて、四分音符と二分音符のリズムを知っている生徒さんでしたので、リズムは元のメロディとは異なっています
- 30分間集中が持つかどうか心配でしたが、「終わりたくない」と言ってくださるほど喜んでくださりホッとしました。
- 音譜読みの導入期で、ミドルGを習ったばかりでしたが、あらゆるところに楽譜をちりばめ、「弾きたい」と思う仕掛けを作ると、楽譜を読んで弾く事もできました。
- グループレッスンでは作曲講座を行いました。
- 内容は、「4分の2拍子、4小節のハ長調のメロディを作ること」。
- 目的は、メロディの仕組みを知り、記譜法を学ぶことです。
- 緊急事態宣言発令中の外出できない環境の中でしたので、教室内のお友だちと顔を合わせて交流をしてもらうことも目的でした。小学3年生~中学1年生の8名が参加。
- パワーポイントと五線のPDFを用意し、前半30分、後半30分で行いました。
- 「とてもわかりやすかった」と全員の方から評価を頂きました。
- ノート課題はLINEでPDFを送り、出来たものは画像で提出してもらうサポートもしていました。
- スタンプカードを作り、提出すると1ポイント入る仕組みを作ると励みになるようで、自宅学習の一助になっていました。
「新しい生活様式」でのレッスンが試行錯誤でスタートしています。小さな気づき、失敗談、試行錯誤を含めた多くの情報・体験談をお寄せいただき、先生方お一人ごとのレッスンをカスタマイズするサポートができればと願っています。「生徒に寄り添って、今できる、私なりの指導」を皆様と一緒に模索していきます。注)各事例を「推奨」するものではありません。また、各記事はその時点の状況です。
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