ピティナ調査・研究

U35会員交流会開催レポート みんなの奮闘Q&A Part2

オンラインレッスンレポート
「新しい生活様式」のレッスンが求められる中、感染予防対策を実施しつつ、対面とオンラインの特性を生かしたレッスン・指導・アドバイスを工夫している先生方がたくさんいらっしゃいます。「Stay at Home, Keep on Music」では、少しずつでも、各地の先生方の体験・情報・ノウハウをできる限り多く集め、この状況のなかでできることを応援してまいります。
U35会員交流会開催レポート みんなの奮闘Q&A Part2
~どうする?「新しい生活様式のレッスン」

2020年6月9日(火)に開催した「U35のための会員交流会」には、14名の若手指導者の方々にご参加いただきました。ゲストスピーカーには神津かおり先生をお迎えし、コロナ禍でのレッスンの現状や、中止になったイベントのフォローなどについてお話いただきました。会の後半には参加者同士による情報交換を行い、「新しい生活様式」を見据えたレッスンについてのアイデアを共有しました。今回はその一部をご紹介します。

オンラインレッスンでの月謝の受け取り
オンラインレッスンで、お月謝の受け取り方法はどうしていますか?銀行振込をお願いしていますが、生徒さんに毎回手数料をご負担いただくのは心苦しいです。
  • 銀行振り込みを生徒さんにお願いしている先生:7人/14人中
  • 基本的に銀行振込をお願いしていますが、単発のレッスンの方はその都度だと手数料がかさんでしまうので、まとめてお支払いという形にしています。(塚田めぐみ先生/東京)
  • 対面レッスンが再開したらまとめてお支払いいただく予定です。(石村美樹先生/福岡)
  • PayPalを使っています。支払う方には手数料がかかりませんし、ビジネス目的で使えるので請求書も発行できて便利です。手数料は高いですが…。(塩川正和先生/埼玉)
小さい生徒のオンラインレッスン
最年少の生徒さん(3歳)は集中力がもたず、オンラインレッスンでは難しかったです。小さいお子さんのレッスンはどうしていましたか?
  • 30分のレッスンだと集中力がもたないので、15分ずつにわけて、週に2回設定しました。(小木曽衣純先生/愛知)
  • お母さんのひざの上に座ってもらっています。どうしても集中力が続かない子には、あえて画面から外れるミッションを課しています。例えば「お茶一口飲んで戻ってきて、よーいどん!」や「次のテキストを探してきてね」などです。どうやったら画面の前に戻ってきてもらえるかを考えています。(塚田めぐみ先生/東京)
オンラインの長所を生かし、短所をカバーする試み
オンラインレッスンではどのような工夫をしていましたか?
  • 子どもたちは友達の顔が見られるとより楽しめるようなので、オンライングループレッスンを企画して作曲家について勉強したり、クイズで盛り上がったりしました。(船留麻衣子先生/大阪)
  • オンラインレッスンでは、表現や音色を突き詰めた指導が難しいので、個人レッスンの他にグループ授業を開催してカバーしています。ピアノに向かってただ練習するだけでなく、自分がどう表現したいのかを言語化したり、曲の構造を把握したりすることで演奏が良くなると考えています。音大生の生徒とは先日、オンライン読書会を開催しました。noteに動画を上げているので興味がある方はぜひご覧になってみてください。(内藤晃先生/東京)
  • 最近はInstagramにハッシュタグをつけて動画投稿してもらい添削レッスンというのもやっています。これからの時代、SNSを使ったレッスンもできそうです。一方で、オンラインレッスンを通して、子どもたちにとって物理的距離と心理的距離は関係ある、ということにも気がつきました。コロナの影響でオンライン化が一気に進み、効率化を最優先に考えてしまいがちですが、ピアノ教育ではそれ以外のところも大事にしたいと思います。(塩川正和先生/埼玉)
新しい生活様式でのレッスン
対面レッスンの解禁で、コロナ対策をどのようにしていますか?
  • 対面レッスン再開した先生:11人/14人中
  • 5月末から対面レッスンを再開しましたが、保護者の付き添いはお断りしている状況です。待合室も使わず、玄関外や車の中で時間まで待機してもらい、生徒さん同士が顔を合わせることがないように工夫しています。(尾松司織先生/京都)
  • 手洗いを徹底し、至近距離で飛沫を飛ばさないように少し距離をとっています。(内藤晃先生/東京)
  • 対策としてもちろん手洗いは徹底させようと考えていますが、そのために各自マイタオルを持ってきてもらおうと思っています。(新保恵里香先生/福岡)
対面レッスンへ戻す基準はありますか?
  • 私はまだオンラインを続けています。大阪は6/15から学校が通常通りの時間割に戻るので、様子を見つつ7月から対面レッスンを再開しようと考えています。(達脇陽子先生/大阪)
  • 学校再開に合わせて6月第2週より再開しました。それでもまだ不安を感じている生徒さんもいるので、3か月を目途に休会を選択してもらっています。(太田瑠美先生/大坂)
  • 対面レッスンを再開しましたが、6月中はオンラインか対面か選択してもらっています。(船留麻衣子先生/大阪)
日常のレッスンでのお悩み
最近、双子の生徒さんが入会しましたが、同じ教材を共有するのか、あるいは一人ずつ持たせるのか?というところで悩んでいます。
  • 双子でも興味の対象は一緒ではありません。また、兄弟での進度に差が出てしまった場合の対応が難しいです。教材は同じものを使ったとしても、それぞれの持ち物としてわけたほうがいいのではないでしょうか。(塚田めぐみ先生/東京)
  • 私もテキストは別々に持たせています。2人ともにちょっと背伸びしたらできる曲を与えて良いライバルになるように指導しています。(吉田唯那先生/兵庫)
  • うちの教室には双子×2(!)というご家庭がいます。親御さんとも相談の上、同じ教材を使いましたが、ブルグミュラーになったらお互いがやらない曲を課題として与えていました。(神津かおり先生/東京)
コロナの影響で発表会が中止になってしまいましたが、そのフォローなどをどのようにすればよいか悩みです。
  • 発表会に向けて仕上げた曲を教室で収録し、DVDにまとめるつもりです。おしゃれをすることがモチベーションになっていた生徒も多いので、衣装を着て弾いてもらおうと考えています。緊張感が持てるよう録画は一発撮り、単なる記録としての録画とは違う意味付けをしたいと考えています。(篠田美優先生/神奈川)

「新しい生活様式」でのレッスンが試行錯誤でスタートしています。小さな気づき、失敗談、試行錯誤を含めた多くの情報・体験談をお寄せいただき、先生方お一人ごとのレッスンをカスタマイズするサポートができればと願っています。「生徒に寄り添って、今できる、私なりの指導」を皆様と一緒に模索していきます。注)各事例を「推奨」するものではありません。また、各記事はその時点の状況です。

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