どうする?「新しい生活様式」のレッスン その2
オンラインレッスンレポート
どうする?「新しい生活様式」のレッスン
皆さまにご協力いただいた「6月からのレッスンに関するアンケート」へお寄せいただいた記述回答をまとめました。
アンケート結果より~記述回答編(集計期間:5/28~6/9、回答数:102)
5. 対面レッスンの再開/オンラインの継続において、留意したいこと
感染対策の徹底
- 感染対策に対し気が緩む事の無いように、細心の注意を払って行く事。
- 教室における感染防止対策の文書や動画を作成し、生徒と保護者に分かりやすく伝える
- 地域の感染状況や学校・家庭の状況を見て臨機応変に判断する
- 対面レッスンの生徒同士の間隔をあけるため、会場、保護者の都合を確認/レッスンを隔週にするなど
- ご褒美シールを予め渡すなど、皆が触れるものを極力回避する
- マスク着用のため、熱中症対策に水筒を持参
教室の姿勢の表明と保護者の意思確認
- どちらを選ばれても、無理強いしないこと。保護者や生徒のタイミングや意向になるべく添う
- 新しい生活様式のため、コロナ以前の対面レッスンと変わった部分をお伝えし理解いただく。
- 疲れた時、体調のすぐれない時、感染が不安な時は、無理せず対面を休んでいただけるような対策
→オンラインや動画添削の振替の提示
→一時的に月謝制から1回あたりの料金へ変更 - オンラインレッスン継続の方も全力でフォローし、不利にならないようにする。グループレッスンは録画を共有。
- いろいろな考え方があると思うので、各ご家庭に丁寧な連絡が必要だと感じた
- コロナの影響での家庭の事情の変化に配慮する
生徒と保護者、指導者自身の心のケア
- まずは学校生活に慣れ、気持ちや体力を戻していくことを優先してもらう
- 元気そうに見えても実際は大人以上に生活リズムを崩し、ストレスを抱えているので、対面ではとにかく温かく、すべて受け入れてあげようと思います。
- 保護者入室を制限するため、低年齢の生徒のケアが大切。
- 送迎時に保護者とゆっくり会話できないため、こまめに連絡を取り合い、感謝の気持ちを伝えるとともに、生徒の変化に気付けるようにしておく。
- これまで以上に神経を使うので、自分も疲弊しないように気をつけたい。
- フェイスシールドが必要な時期には、対面に戻さない。保護者から「音楽を習うのに、子供の心を考えるとそのような先生の姿を見せたくない」と多数の意見あり。
- オンラインの間に分かりにくかったこと、どう感じたかなどをヒアリング。
- 互いに感染しないよう注意しながらもオンラインではできなかった一緒に弾くことや音を聴く喜びを感じてもらうことを取り入れたい。
- 発表の場がなくなり、目標がなくなった気持ちを盛り上げられるよう、選曲なども工夫して楽しさを感じてもらいたい
- あまり神経質になりすぎない
6. 対面レッスンの再開/オンラインの継続について、不安なこと
感染に関する不安
- いつ完全な対面に戻せるのか
- 対面レッスン再開後に、自分の教室でクラスターが発生しないか心配
- あまりに一律に全てが始まってしまうことに、恐怖を覚える
- 自宅教室なので、たくさんの生徒さんが出入りすることに不安
- 電車で教室に通うことへの不安
- 家庭による感染防止についての温度差
- ソーシャルディスタンスと、コミュニケーションとのバランス
レッスンについての不安
- 休校中のオンラインとは生徒側の条件が変わる為、この2か月と同じ感覚だけでは行えない。
- 対面はレッスン以外の注意が多くなるのではと懸念。「マスクを触らないようにしようね。」とか「おてて 洗ってきたかな?」など何だか違う方向にいかないようにしたい
- 対面レッスンで指や腕など身体に触れて指導ができるのか。クオリティを落とさずに指導できるか。
- オンラインレッスンでは、実は対面レッスンよりも、事前の準備や設備など、時間や費用が余計にかかっていることが伝わっていない気がする
- オンラインレッスンが出来ない生徒さんが寂しく感じたり、引け目を感じたりしないか
- ・オンライン期間中は、新規入会希望の連絡がなかった
7. オンラインレッスンを通して、今後の対面レッスンでも生かせる気づき
コミュニケーション能力の向上
- オンラインでは指導者の話を集中して最後まで話を聞いてから話す習慣ができた。そういった長所を対面レッスンでも大事にしていきたい。
- 「伝えること」「コミュニケーション」の難しさと大切さをお互いに痛感したので、対面でも生かしていきたい
生徒の自主性が育った
- 先生任せではなく、自分で楽譜に注意点を書き込みすることで、自ら考え、練習に取り組むようになり、理解力があがった。今後もその習慣が続くように指導していきたい。
- 私の話の中から「必要な情報を切り取り、自分の言葉で書く」という社会に出てからも必要なスキルをピアノのレッスンを通して育てることが出来ると気づいた。
- 生徒の自立が促され、自分自身でやれること、助けてあげることなど、新たな視点でレッスンに臨めるようになった。
- 動画を撮影することで、生徒が自分の演奏を聴いて振り返り、よりよい音楽を追求する姿勢が育まれた
- 家での練習の習慣がつき、家族を含めて共有することができた
レッスンスキルが上がった
- いかに要点をまとめて、限られた時間の中で効率よくレッスンするかを意識するようになった。
- 自分の話し方、教え方を一から見直す機会になった。どれだけ無駄な言葉が多かったかと反省した。
- 音は悪くても、対面レッスンに負けない何かを残すために、内容の濃いレッスン計画をもって挑んだ経験を生かしたい。
- 綿密なレッスン計画を立てて無駄のない時間配分を意識するようになった
- 今まで以上に生徒を観察する意識が強くなった
- 様々な角度から手のフォームを見せると理解しやすいことが勉強になった。
- ワンポイントレッスン動画を作成することで、動画で自分のレッスンを振り返り、表現の仕方など勉強になった
レッスンの幅が広がった
- オンライン期間に作曲家クイズをやったことで、少し難しいかと思っていた音楽理論や音楽史も、子どもたちに楽しみながら教えることができることが分かった
- オンラインでのソルフェージュのグループレッスンが有効だったので、さらに充実させたい
- オンラインでのソルフェージュが好評だったので、対面でのソルフェージュ希望が増えた
- 生徒の集中を高める視覚教材の有効な使い方
- 練習動画の撮影や解説動画の作成は生徒に様々なよい作用を与えたので、これからも練習アイテムとして活用したい。
レッスンの価値の再認識
- 対面レッスンの価値がより大きくなった(生徒も講師自身も)
- オンラインレッスンで継続させたことで、自然に対面レッスンに戻れたので、継続の大事さを感じた
- 生のピアノの音をより意識するようになったので、対面でのポイントとして取り入れたい
8. 今、一番知りたい情報は何ですか?
- 各ピアノ教室の感染予防対策と実施例。新しいレッスンスタイルの標準装備。皆さんがどう考えているか。留意点。
- 夏場のエアコンと換気、エアロゾル、湿気の問題
- キークリーナーの滅菌効果
- 子どもに伝わりやすい言葉や、直接触れなくても出来るレッスンのアプローチが知りたい
- 発表会の開催の判断基準。発表会の代わりとなるオンラインでの発表会のアイディア。
- オンラインならではの活用メニュー。それぞれのアプリの特徴を生かした音楽の学び方。
- 動画編集、録音、録画
- 音質がよく、同時に演奏もできるアプリ、機器等の最新情報
- 新入会募集の対応方法
- 生徒の心のケアについて学びたい
- オンラインでの料金設定
- 持続化給付金について知りたい→下記を参照してください
ピアノ指導者・演奏者に関わる行政情報
ピティナ・ニュースにて、ピアノ指導者・演奏者に関わる「持続化給付金」などについての情報も発信しております
・【情報】経産省/「持続化給付金」申請方法が発表されました(4/30)
・【情報】文化芸術関係者への支援策のご紹介(6/1)