今こそ、音楽を伝え、受け取るために(わたしのKeep on Music 第13回)
2月末から続く自粛・休校や緊急事態宣言により、全国各地で開催される予定だったピティナ・ピアノステップも大きな影響を受けているなか、3月29日のトライアル地区を皮切りに「オンラインステップ」の試みがスタートしました。
5月10日(日)のオンラインステップには、数多くのピアニストを育てた江口文子先生(ピティナ理事、昭和音楽大学教授)にもこの実験・実践の趣旨にご賛同いただき、画面越しにアドバイザーをお努めいただきました。回線の向こうに聞こえるご参加の方々の音楽を、自然に豊かに次々と感じ取り、温かいアドバイスをくださった江口先生にお話を伺いました。
現在(5月中旬)コロナウィルスの影響下で、レッスンの現状をお聞かせください。
すべてオンラインでのライブレッスンになっています。聴き取りにくいこともありますし、ずれが生じてコミュニケーションがうまく生じないこともありますが相手を思い、音を想像しながらレッスンしています。ホースの外側から中の水の音を聴き取っているような、そんなイメージです。
目の前にいる人に伝えるのとはまったく違い、遠くの人に伝えるということは、それだけ自分の音をまっすぐ伝えようという気持ちと、相手を受け取ろうという思いが必要だと思います。それはいつも自分が自然でニュートラルな状態にあれば届くのだと思いました。相手や機械に頼るのではなくて自分の状態をキープすることがまず大切だと感じました。
全国のピアノ学習者に向かってひとこと、メッセージをお願いいたします。
目標がないと、何となく難しい、と感じる方もおられるでしょう。家族の方にでもいい。誰かのために演奏する、という視点を持ってみてはいかがでしょうか?いまの時間は貴重な経験と思って、いろいろ試されてみてください。
「新しい生活様式」に対応した、指導者の方々の様々なアイディア・工夫を広く募集します。
♪オンラインならではのレッスンや発表会、イベント、コミュニケーションなどのアイディア♪レッスンやイベントでの感染予防対策
♪自粛期間での気づきを生かしたレッスンの内容や形態
♪他の先生方に共有したいな、と思える情報
など、たくさんのアイディアをお寄せください。!
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