オンラインレッスン・通信アプリのご紹介
新型コロナウイルス感染症拡大抑止のため、各地で対面レッスンを自粛し、オンラインでのレッスン・指導・アドバイスを工夫している先生方がたくさんいらっしゃいます。「Stay at Home, Keep on Music」では、少しずつでも、各地の先生方の体験・情報・ノウハウをできる限り多く集め、この状況のなかでできることを応援してまいります。
今回は、皆様から最もお問い合わせの多い、オンラインレッスンを「どんなツールを使って」行うのか、のご紹介です。
前提として、先生側・生徒側それぞれのお宅の、通信速度、スマホやPC・タブレット機器の種類、外部マイクやヘッドフォン・スピーカーの使用有無など「使用環境」によって大きく異なります。また、生徒さんの年齢や進度、レッスンの目的や優先順位によっても異なるでしょう。今回ご紹介するものは全て「無料で」使用できるアプリです。ご自身と生徒さんとを結ぶツールを、是非、実際に体験して探してみてください。
今も刻々と、各社の新しいサービスもリリースされています。お薦めの情報や体験記などがありましたら、記事下部のアンケートよりぜひ情報をお寄せください。
既に利用数が多く気軽に利用できるスマホ向けアプリ（PC版もあるがスマホ版が一般的）
- 既に利用している方は、新たなインストール・アカウント作成が不要
- 指導者・生徒とも日常生活に利用していることが多く、「ビデオ通話でのリアルタイム相互レッスン」「演奏動画を予め送信してもらってアドバイス」ともに、最も利用障壁が低い
- 他アプリと比較して、通信量が少ないことが確認されており、月間の通信量に上限がある場合に手軽に使える。
iPhone、iPad、iPod touchに入っているビデオ通話・音声通話アプリ
- いくつかの体験談でも、音質が比較的良いと言われている。
- 上記のApple社製品どうしでないと使えない。
PC、スマートフォン、タブレット（Windows、MacOS、Android、iOS）で幅広く使用できるビデオ通話・音声通話アプリ
- 通話アプリとして以前から知名度が高く、既に利用している方も多い。
無料で最大50名と「今すぐ会議」できる機能がリリース。ゲストアカウントで入室できるので、アプリインストールが不要。
詳しくはこちら
PC、スマートフォン、タブレット（Windows、MacOS、Android、iOS）幅広く使用できるビデオ通話・音声通話アプリ
- コロナウイルスの影響による在宅勤務等の拡大で注目を浴びる「ウェブ会議」用アプリ
- 会議用（人の音声）に特化しているため、ピアノの音質には弱いというご意見が多数みられる
- 一方で、生徒のグループワークや指導者どうしの交流会などには数多くの利用実績あり。
- 通信量が少ないアプリとされています。
セキュリティの脆弱性について報道があり、zoom側から対策がリリースされています（パスワードの発行、招待制など）。まず最低限、対話中に「パスワード」や「機密情報」を取り扱わないことは必要でしょう。引き続き学校のオンライン授業等でも活用されていますのでピアノレッスンでは問題ないと言われていますが、気になる方はご自身での情報収集をお勧めいたします。
スマートフォン、タブレット、Google Nest、ウェブでの利用に対応しているビデオ通話アプリ
- 音質が比較的良いとの情報が多く寄せられています。
- 利用にあたっては、電話番号とSMS メッセージを受信できるスマートフォンが必要です。
SMS、音声通話、ビデオ通話、グループビデオチャット（最大8人）を利用できるアプリ
- ボイスメッセージや動画メッセージを作成して送信することもできるので、「ビデオ通話でのリアルタイム相互レッスン」「演奏動画を予め送信してもらってアドバイス」ともに、使いやすい。
おなじみの映像・音声アップロードサービス。「限定公開」（場所を知っている人だけが閲覧可能）ができるので、アドレスを伝えて、指導者に見てもらうことが可能。
- 撮影した演奏動画をアップロードし、共有するサービスとしては、一番音質が良いと言われています。
- 双方向、リアルタイムのレッスンに使うサービスではありません。
- 生徒がアップした動画を予め閲覧し、指導者はメールや別の通話アプリ等でアドバイスを送ります。他ツールとの組み合わせが前提です。
