ピティナ調査・研究

あきらめかけていた発表会をオンラインで(わたしのKeep on Music 第2回)

わたしの Keep on Music
第2回 あきらめかけていた発表会をオンラインで
大友ちひろ先生(台東スカイツリーステーション代表)
ピアノ発表会を急遽オンラインに切り替え

3月に予定していたピアノ発表会。新型コロナウイルスの影響により、ホールでの発表はあきらめざるを得ない状況でした。でも、やっぱり練習してきた成果を披露してほしいという想いとともに、zoomで教室全員をつなげて、一度はあきらめた発表会をオンラインに切り替えて開催してみました。

もちろん、すべての生徒さんに参加いただけたわけではありません。携帯の容量不足でインストールできない方、お父様のテレワークと時間が重なってしまった方、お母様が教員、保育士さんなどで復職されて忙しかった方、オンラインでの演奏は、緊張感がなくて難しいと思われた方などは不参加となりましたが、約7割の生徒さんたちが参加してくださいました。開催を決めたのは、何と発表会の3日前!その準備期間の短さのわりには、多くの生徒さんに参加いただけたと思います。

ご家族からの嬉しい反応

開催にあたっては、とにかくオンラインにつなげる練習を入念にして、皆さんに慣れてもらうことから始めました。リハーサルでは、3日間かけて使い方の確認や他の生徒さんの演奏やお返事の時はミュートにするというルールを共有しました。また、しっかりとしたタイムスケジュールを発表して、当日もオンタイムで運営していくことを心掛けました。

リハーサルでは、在宅勤務中のお父様もたくさんアドバイスくださったり、本番では普段はケーキ屋さんで働いているお父様が見てくださったりなど、うれしい反応もありました。

私も講師演奏や講師挨拶もしたことで、ご家族の皆さんの気持ちをぐっとつかめた気がしています。嬉しい感想が沢山届きました。

  • 練習してきた曲を披露させてもらえる場ができて、一緒に頑張る皆さんの発表も聴けてとても貴重な時間でした。
  • 娘はみなさんのピアノの演奏を聴きながら、終始すごいねぇ、すごいねぇといって喜んでいました。私も主人と聞きながら、頑張ればこんなに上手に弾けるようになるんだね、と楽しみになりました。
  • 先生のあきらめない気持ち、学ばせていただきましたそして、その気持ちにこたえてリハーサルや当日、こんなにも集まることのできる教室の結束力にも感動しました。自粛ばかりが続く中、みなさんの顔が見られてとても楽しかったです。

反省点は、私がスマートフォンを使用したため、全員の顔が見られなかったことです。特にリトミックの発表の時、みんなの表情や反応がはっきりせずやりにくく感じました。もう少し講師側の配信環境を整えることができたらよかったなと思います。

一度はあきらめたピアノ発表会でしたが、皆さんご自宅にいながら、ドレスを着て本番さながらの演奏をしてくれたり、おそろいの衣装で発表してくれたグループがあったりと、ピアノの練習のモチベーションになっただけでなく、久しぶりにお互いの顔を見て拍手を送り合える、貴重な時間になったと思います。

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