2025年度 月刊ピアノ×ピティナ 編曲オーディション 結果特集

2015年にはじまり、今回で11回目を迎えた、「月刊ピアノ」とピティナの共同企画です。魅力的なピアノアレンジ作品を発掘するためのオーディションで、毎年発表される課題曲から選曲し、ソロピアノ作品にアレンジしていただきます(アレンジ内容は、クラシック~ポピュラー・ジャズ・ラテン等、ご自身の好きな音楽のジャンルでOK)。褒賞としては、上位受賞作品は「月刊ピアノ」に掲載されるほか、ミュッセ・オンデマンド楽譜サービスで出版・販売の可能性もあります。また、動画のアピール性が高かった作品には、「ピティナ・チャンネル賞」を授与。ピティナYouTubeチャンネルにて公開されます。尚、ご応募いただいたすべての作品には、審査員より講評用紙によるフィードバックがあります。




どのレベルも、特に弾きやすさに配慮した秀悦な作品が多く、今までの講評やアドバイスが反映されていることを、嬉しく思いました。今回も、幅広い世代の方からご応募いただきましたが、特に16歳~30歳までの若い世代が、昨年より10%も増加したのも喜ばしい傾向でした(16~30歳22%、31~40歳10%、41~50歳21%、51~60歳36%、61歳以上11%)。
課題曲より選曲の傾向としては、ポピュラー曲(童謡、わらべ歌、歌謡曲など)の選択が圧倒的に多く(全体の79%)、ちなみに上位は《七つの子》《森のくまさん》《山の音楽家》などでした。また、《愛燦燦》《聖母たちのララバイ》《見上げてごらん夜の星を》《津軽海峡・冬景色》などの昭和歌謡も人気で、10代の若い世代の方も選択しており、興味深い傾向でした(昨今TikTokなどのSNSでのリバイバルヒットも影響しているようです)。以下、ピティナ・チャンネル賞の動画より、昭和歌謡のアレンジをまとめてご覧いただけますので、ぜひ聴き比べてみてくださいね。
アレンジと聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、まずはある程度の条件を絞ってみるとよいですね。対象の年齢やレベルなどを決め、誰に向けた編曲かを定めると、ぐっと書きやすくなるものです。このオーディションは、入賞すると「月刊ピアノ」や「ミュッセ」に作品が掲載されたり、ピティナ・チャンネルに演奏動画が上がったりと、ご自分の作品が、全国のいろいろな人の目に留まり、弾いてもらえる機会となります。実際、このオーディションをきっかけにデビューされた方もいらっしゃいます。ぜひ、楽しみながら気軽にトライしてみてはいかがでしょうか?『2026年度月刊ピアノ×ピティナ編曲オーディション』応募要項は、今秋発表予定です。受賞作品集(ミュッセ)も参考にしていただき、次回もたくさんのご応募を楽しみにお待ちしております!
級 | 曲名/編曲 | 動画 |
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初級 | トッカータとフーガ 二短調/相川 洋子 | 動画 |
初級 | 七つの子/岡村 星見 | 動画 |
初級 | 山の音楽家/野田 直美 | 動画 |
中級 | かごめかごめ/内山 祐子 | 動画 |
中級 | ツェルニー 30番練習曲より第26番/大庭 晴美 | 動画 |
中級 | 調子のよい鍛冶屋(「クラヴサン組曲第1集」より)/鈴木 稚保美 | 動画 |
上級 | ライラック/大森元貴 新留 あすか | 動画 |
上級 | 山の音楽家/森 繭子 | 動画 |