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拍子記号に関するクイズ

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拍子記号に関するクイズ

掲載日:2012年11月2日
執筆者:上田泰史

今週のクイズは「拍子記号」に関するクイズです。

現代の私たちが親しんでいる西洋音楽の「拍子」は、音楽のフレーズに秩序と規則性を与える役割を果たします。中学校の音楽でも取り扱われるので、誰しも一度は「拍子」という考えかたに触れたことがあるはずです。拍子は、規則正しく周期的な拍のまとまりです。4拍子は楽譜の一小節を「1、2、3、4」という4つの均等な長さに分割します。同じように3拍子は3つ、2拍子は2つに、という具合です。
楽譜には、拍子にさらに「分母」がついて「4分の4拍子(4/4)」などという表現が用いられます。「分母」だからといって、これを数学的に理解してはいけません。「4分の4拍子」の「4分の」は「4分音符を一拍とする」の意味なので、4分音符が4つで4拍のまとまりを形成し、一小節となります。

さて、こちらの楽譜をご覧下さい。(これはクレメンティ作曲のフーガです)。

この曲が何拍子かは、お分かりですね。そう、4分の4拍子です。ところが、この楽譜、拍子を表す冒頭の記号は4/4ではなく「C」のような文字で表されています。このような表記は現在でも普通に使用されていますが、では、この記号、一体何に由来しているのでしょうか?次の選択肢から選んでみてください!

選択肢

a 古い指揮法で4拍子の身振りを記号化したもの
b 拍子を円形で表す古い記譜法のなごり
c 4/4拍子の宮廷舞踊を表す古い略語
d 1/4を表すある単語の頭文字C


答えはこちら!
b

拍子を円形で表す古い記譜法のなごり

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